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異世界人の冒険

第71章 クマ再び


「………だがお嬢さん………慌ててはいけない………キミ達の船で…一歩ずつ進みなさい。我々もまた………“オハラ”もまた…少々…急ぎすぎたのかも知れん…キミ達に今ここで…歴史の全てを私が話しても、今のキミらには…何もできやしない…!!………ゆっくりと世界を見渡して、その後に導き出す答えが我々と同じとも限らない…!!それでも聞きたいと言うならば、この世界の全てを今話そう。」

「………いいえ、やめておくわ…旅を続ける。」

「いずれ全てが見えて来る…キミの故郷“オハラ”の事は気の毒だったな…だがロジャーはあの文字を解読できたわけじゃない。我々は海賊…天才クローバーやオハラの学者の頭脳に敵うハズがない…あいつはな…“万物”の声を聞けた………それだけの事…」

 ロジャー海賊団の中には、ポーネグリフを読める人がいなかった。じゃあ、読める人が一緒に海賊船に乗ってて、その人が導いてくれたってことなのかな。いずれにせよ、その人がどこの誰で、どうして古代文字を操れたのかっていうのは謎だけど。

「何だいいのか!?ロビン!今何かすげェチャンスを逃したんじゃねェか!?あの、おっさん!!おれも1コだけ聞きてェんだけど、『ひとつなぎの大秘宝』『ワンピース』ってのは本当に最後の島に…」

「ウソップ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!」

 ウソップがワンピースのことを聞こうと言ったとき、ルフィの怒号が響いた。何もそんな大声出さなくても…びっくりし過ぎてソファから落ちるかと思った。

「宝がどこにあるかなんて聞きたくねェ!!!宝があるかないかだって聞きたくねェ!!何もわかんねェけど、みんなこうやって命懸けで海へ出てんだよっ!!!ここでおっさんに何か教えて貰うんなら、おれは海賊やめる。つまらねェ冒険ならおれはしねェ!!!!」

 言い切った。これだからルフィは…こういう芯がハッキリしてるっていいよね。レイリーさんもシャッキーさんも笑ってる。仲間達は驚いてるけど。
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