第70章 ヒューマン・ショップ
「さァ着いたぞ〜〜〜!!」
「やっと着いた〜〜!!」
「根っこの上にある店がそうだ。店やってるかな、10年振りだ。」
「コーディング職人も魚人か?ま、会えばわかるか!」
「あ、私とパッパグは面識ないの。すごい人だって話は聞いてるけど。」
「そうなのか。」
「ニュ〜〜、おれが子供の頃からの付き合いなんだ。」
シャッキー’sぼったくBAR…凄い、そんな名前看板に出してなおお店営業できるって…相当な腕前なんだろうな。やだな…ハチの知り合いってことで安くしてくれないだろうか。
「この店ボッたくる気が全面に押し出されてんだが…ハチ……」
「大丈夫だ。いい人間達だ。」
「おい!!BARでいいのか!?BARで!!」
「レイリー、シャッキーいるかー。」
がちゃ、とハチがドアを開けたら…とんでもない光景が目に飛び込んできた。店主と思われる女の人が血まみれの男の人を掴んでいた。びっくりしすぎて声が出なくなった。
「いらっしゃい。何にする?…あら、はっちゃん〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?」
「ニュ〜〜、ごぶさたしてんな〜シャッキー。」
「そうよ、もう10年振りくらい!?」
「座って待ってて。今この子達から法外なお代をぼったくってた所なの。」
「ニュ〜〜、ゆっくりでいいぞ。」
えぇ……そこスルーするの?うちらどう反応したらいいか分からなくて困るんだが。ルフィなんて笑ってハチの後に付いて入っていったし。
「そう…海賊やめたの。それがいいわよ、カタギが1番!」
無事?ぼったくりが終わったらしいシャッキーさんは、私達が座ってる椅子までやってきた。そうか、ハチはもうアーロン一味を抜けて海賊までも辞めたのか。
「ケイミーちゃんか、人魚が海上にいるなんて珍しいわね。はっちんの恋人?」
「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!そ…そそ、そんな私…はっちんのおよ…およよ、お嫁さんになんてまだ、」
「飛びすぎだお前。」
ケイミーは驚いてイスから飛んだし、彼女から嫁まで突飛してしまった。でもそんなに突飛したってことは、少なくともハチのことを意識してなくはないってことだよね。