第70章 ヒューマン・ショップ
「“バズーカ”!!!」
「ぼへーーー!!!」
「やったーーっ!!ルフィちん強〜〜い!!」
さっきの街を抜けたら一気に治安が悪くなった。賞金稼ぎや人攫いが増えて、次々と襲ってくる始末。そのたびにうちの男達が相手をしてくれるからいいけど…
「うっし!!腹いっぱいなんだ!!おめェらなんかに敗けるかァ!!!」
「ちょっとコレ、何なんでしょうか。急に賞金稼ぎばっかり。」
「よし!そっちも倒したな。」
「もう3回目だぞ!!?奇襲!!」
私達全員もれなく賞金首だから、首取れたら確かにいい値段のお金は手に入るだろうけど。ていうか、麦わらの一味ってことで襲ってるわけじゃないか。余裕で億超えてる船長がいる一味に、知ってて襲いかかるだなんて余程腕に自信がある奴だけだ。
「試食屋…あ、お土産屋さんなんかももう見あたりませんし…」
「人影も減って、店や町があっても怪しい感じ。コーディングの職人がいる様に思えねェぞ!!」
「ニュ〜、ここは諸島で広いから、どうしても政府の目の行き届かねェ場所ができるんだ。奥地には海兵も近づかねェ。ここは今『16番GR(グローブ)』。1番から29番はだいたい無法地帯だ。」
「え〜!?」
コーディング職人がいるっていうところは13番だったから、ガッツリ無法地帯内じゃないか。相当タフな人じゃないとこんなところには住めないぞ。
「これ見ろ。10グローブずつの特徴の分布図だ。何が決定してるわけでもねェけと……そういうのが多いぞっていうやつだ。」
「そういうの先言ってくれるか!?そしたらゾロやサンジに代わって貰ったのに〜!!」
「ニュ〜、もう大丈夫、目的の『13番GR(グローブ)』はこの次だ!!」
「チョッパーちんもガイコッちんも強くてカックよかったよ!」
「そ…そんな嬉しくねーぞコノヤロー♡」
「私もテレて耳が真っ赤に……耳ないんですけどー!!!」
あんな奴らブルックとチョッパーでも十分倒せるのに。強い仲間に恵まれて本当によかった。安心してシャボン玉に乗って観戦できるもんね。