第69章 世界貴族
「“人魚姫”に会うといいぜ。それはもう美女!!ヒトデのおれが言うんだ、間違いねェ!!おれァマブだから会わせてやろうか。」
「それは楽しみ!!私、美人に目がないんです!!ガイコツだから目は…ないんですけどーーー!!!ヨホホホ!!!」
自分のジョークにそんな咽るほど笑えるもんかね。苦笑いでブルックを見る。しかし、人魚姫とマブって…ヒトデのくせに何者何だ一体…
「35番GR(グローブ)、ここはホテルが多いみたいね…」
「あ、ホントだ…」
「ニュ〜〜、マリージョアの通行許可を待ってる船乗り達の為だ。」
「ホテル造るのは簡単なんだぜ。でけェシャボン玉に合金を塗ったら基盤ができる。丸い建物はそうやって造ってんだ。」
「へぇ……」
「あ!あれもしかしてショッピングモール!?なまえ、行きましょう!」
「着せ替え人形まっしぐらの予感…」
そうポツリと呟けば、ナミは何か言った?とニッコリ笑って答えた。何でもないです、と着せ替え人形になる覚悟をする。ショッピングが嫌なわけじゃないけど、ナミとロビンがやたら露出高い服ばかり勧めてくるから嫌なんだってば。
「ん?どこ行くんだ?」
「ショッピングだけど。」
「え〜??遊園地行くんじゃなかったのかよ。」
「…………………遊園地。」
ナミを縋るように見る。遊園地、行きたいです。ナミはふぅ、と一息ついていいわよ、行ってらっしゃい。と言ってくれた。ナミ達とショッピング行けないのは少し残念だけど、私だってまだまだ遊び盛りだ。ナミ達と別れた私達は、コーディング船を作ってくれるレイリーという人の家に向かっていく。
「だーー、おれが抜いたぞー!!」
「ニュ〜〜、負けねェ、まだ道のりは遠いぞ。目的地は13番GR(グローブ)!!」
「あはは、行けーはっちん!!」
シャボン玉に穴を開けて、抜けた空気の威力で加速して向かう。ふっ飛ばされそうだ。ホテル街から違う街へ移動した時、進行方向が何やら騒がしかった。