第69章 世界貴族
「ふぃ〜…なんで割れたんだ??」
「さぁ…?」
お互いに顔を見合わせて首を傾げる。ルフィはびっくりしたから冷や汗かいてて面白い。
「そのかわり一つだけ約束を守って欲しいんだ。」
「おう、何だ?」
「町に入ると『世界貴族』が歩いてる事がある。」
「誰だそれ。」
「聖地マリージョアの人間。自分が偉いと勘違いしてるバカみたいな奴ら。」
「ふーん、そいつがどうした。」
「たとえ町でどんな事が起きようとも、『世界貴族』にゃたてつかねェと約束しろ!!!たとえ目の前で人が殺されたとしても、見て見ぬフリをするんだ!!!」
私達は早速街へと向かった。サンジというナイト(便利屋)をおいて。ハチは魚人だとバレないように普通の服を着て人より多く生えてる腕を隠す。ケイミーは尾びれなので歩けず、ハチに背負ってもらって一緒に来た。
「『世界貴族』は別名を“天竜人”というんだ。偉そうで一般人と同じ空気を吸わねェ様にマスクしてる。そいつらに決してたてつかない事が一つ。これは絶対の約束だぞ。」
「…………」
「約束だぞ?」
「…はぁい。」
ムスッ、と不機嫌になってた私に気づいたハチが再度念を込める。2回目は私に向けて。一般人と同じ空気って…逆にお前らと一緒の空気を吸いたかねェわ。まぁ本物を間近で見たわけじゃないんだけどさ。
「そんで注意点もいくつかある。この島はさっきも話した通り、“新世界”を目指す者達が集う場所だ。おめェらと同じ名の通った『海賊』達もいるし、それを狙う『海軍』、『賞金稼ぎ』、それに『人攫い』。海賊は人身売買されても一切法に守られねェ。目立つマネするとお前らなんて一気に目をつけられるから、充分に注意して行動しろ。」
「うん……お前それいつの間にケガした?」
「あ、コレは気にするな。」
ハチの額にある大きなバッテン。頭どっかぶつけたのか…?確かそこには大きな太陽のマークがあったはずだが。