第69章 世界貴族
「よーし注目!!おめェら何も知らねェみてェだから、この辺の海の事一通り教えといてやろう…誰がだって?おれだよー!!!まず!!“新世界”へ抜けるルートは実は2本ある!!だがお前らみてェな無法者にとっては1本に限られる!!」
「何で。」
「なぜならば!!1本は世界政府にお願いの上、“赤い土の大陸(レッドライン)”の頂にある町『聖地マリージョア』を横切るという手段だからだ。海賊に通行の許可なんか出るわきゃねェ!!」
「“赤い土の大陸(レッドライン)”を歩いて渡るのか?じゃあ船はどうすんだ?」
「船は一旦乗り捨てて、向こうの海で似た船を購入するんだ。」
「船を乗り捨てる〜〜〜!!?」
「金もかかるし申請に時間もかかるが、安全だから普通はそうすんだ。」
なんだ…この船で乗っていく方法がないってこと?ていうかマリージョアか…貴族にはできるだけ近づきたくないんだけどな。でも海賊だから、近づくだけでも危険じゃないかな…
「だがしかし!!お前らの使う航路は船もそのまま、“魚人島”経由の『海底ルート』!!!」
「でも『海底ルート』は危険も多いよ!」
「あれ?ケイミーケイミー?バトンタッチしてないぞ。」
「怪獣や海王類に船ごと食べられちゃう人達もたくさんいるから。」
「「「「「え?」」」」」
「おれ…“魚人島”やっぱ行きたくねェ…」
「おれも。」
まぁ海の中を通るわけだから多少…いや、結構危険を伴うということは分かる。一筋縄じゃ行かないっていう点では、やっぱ空島の時と似てるなぁ。それに、どうせ安全だろうと危険だろうとルフィは行くっていうんだろうし。