第69章 世界貴族
「不満がねェならそれで結構。頼みがあるとすりゃもう二度とおれ達の前に現れるなって……聞いてんのかよ!!!」
「いっそ白馬にのりたい。」
「ヘッド!!ヘッド!!話しを聞かなきゃ。」
「そうかそうか…え?ハンサム?」
「いってねェだろそんな事一言も!!!」
「あ…」
「ん?」
「照れくさいが受け取ったぜ、お前の投げKISS。」
「してない!!!タコ焼きのたれ拭いてただけよ!!!どんな前向きな幻覚見てんのあんた!!!」
「ああ…鏡よ鏡、この世で一番ハンサムな男はおれ?」
「「「「「「1択クイズ!?」」」」」」
駄目だこの人…嬉しすぎて自分の顔のことしか考えてない。あんなに消極的だったのに、自分の顔に自信が付いたからか前向きな思考になってる。そんな言うほどイケメンじゃないよ、って言ってやりたい。
「ハンサムはわかったが、元がバカだからどうしようもねェな。」
「…………嫉妬?」
「違うわ!!!」
「やめろウソップ!!なんか性格的に敵わねェ!!!」
大丈夫、ウソップの方がカッコイイよ。もうコイツは放っておこう。近寄らんほうがええ。喜んでるならそれで結構でしょ。
「ほんじゃ若旦那達!!これおれの電伝虫の番号なんで、いつでも呼んでくれ。必ずあんたらのお役に立つぜ!!!ホント迷惑かけたな!!!とんだトバッチリでごめんな!!!行くぜ!!!“人生バラ色ライダーズ”!!!」
「「「「「イエスハンサム!!!」」」」」
「早く行け…」
凄い、嵐の様に去ったってまさにこのことなんだな。自分に自信がつくのはいいことだけど、ナルシストまでいっちゃったらそれはマイナスなのよ
「ぶはー、ごちそうさまー!!食った食った、おれしやわせ!!」
「いやァ…よい午後でしたマスター。初めてのタコ焼き、私も大満足です。ちょっと失礼、」
ブーゥ!!ゲ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ップ!!
「汚い!!!何もかも!!!」
食後の一服。紅茶を頂いていたが、隣に座っていたブルックがおならとゲップを同時にした。それが大音量で、思わず顔をしかめる。失礼、って言えばいいってもんじゃないのよ。