第68章 ボスの素顔
「着いたぞ!!アレだな!!“トビウオライダーズ”のアジト!!」
「あそこに“はっちん”ってのが捕まってるわけだ。あっと言う間に助けるからね♡ケイミーちゃん♡」
「ありがとうサンジちん!気をつけてねみんな…マクロ一味だけでも私が30回は捕まった程の敵…」
「捕まりすぎだろお前っ!!食われすぎだし。」
ヤバ。それはもはやマクロ一味が強いんじゃなくて、ケイミーが油断し過ぎなのでは…こんなに捕まってたら、今回もはっちんって人が捕まったと思うのもしょうがないよね。
「………なんか静かだぞ。」
「おい……ルフィ…」
「進めーっ!!!」
「ここは島でもねェな。海にムリヤリ建てた居住区か…」
「わざわざなぜこんなトコに住んでんだ?」
周りを壁で囲って、移動がしずらそうだ。こんないかにもってところのど真ん中に進んでいくのは気が引けるけど…まぁ元々戦うつもりだったしいいか。
「はっちーん、おーーーい!!はっちん無事なの〜〜〜〜!?」
「出て来いマクロ〜〜〜〜!!ハチを返せ〜〜〜!!」
少し進むと、ど真ん中に簡易的に置かれた檻が見えた。そこに誰かいるみたいだ。人質のような置かれ方をしているので、もしかしたらあれがはっちんなのかもしれない。
「あのオリの中…誰かいるわよ?」
「あれ?はっちんかな?」
「しめたぞ!!ケイミー!!誰もいねェ!!きっとおやつの時間だ!!」
「……本気で言ってんのかお前ら…!!コレ……誰が見ても“罠”丸出しじゃねェかよ!!全員その辺に隠れておれ達を狙ってるに決まってんだろ。」
「…………スッゴイ裏読み。」
「……そ、そんな悪い事思いつかなかった…」
「だから捕まるんだよお前ら!!!」
あれだね、純粋過ぎるんだね。育ちがいいってこのことだわ。だけど、これはこれで危険すぎて…だから多分はっちんが毎回見ててくれてるんだろうけど。
「ニュッ!!おれはここだケイミー!!!無事だから心配するな!!」
「キャ〜〜!!はっちん真っ黒け!!!どうしたの!?コゲたの〜〜〜〜!!?」
「ニュ〜!?いやあコレはちょっと…おれの都合だ。それよりコレ罠だから早く引き返せ!!おれは強いの知ってるだろ!?大丈夫だ、行ってくれ!!」