第67章 人魚ケイミー
「えー!!?ココロのばーさんて人魚だったのか!?歩いてたじゃんか!!」
「そうか…おめェ知らなかったか。タイミング的に……」
「人魚って30歳を境に、尾びれが割れて二股になるんだって。」
「へー……ココロのばーさんが人魚ってすげーイヤだな。」
「あんた露骨すぎるのよっ!!!」
想像したのか、シワっ、と時間差で顔を歪めるルフィ。ナミのパンチが炸裂する。私はココロさんが人魚だと知って、そうなんだ凄いな〜くらいしか思わないと思うけど。あの時は登場の仕方が仕方だったのでしょうがない。
「まったく…この男共の人魚への願望ときたら。」
「でも、可愛らしい人魚さんね。」
「いやー、私も人魚お会いするの初めてですよ!!すいません、お金貸して下さい。」
「何でだよ!!!」
「ガイコツ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「オラ!!恐がらせてどうすんだ、向こう行け!!」
「頭も開きます、面白いでしょ?」
「面白〜〜〜い。」
「受け入れ早ェな。」
普通ガイコツを見たら、たとえ面白くても手を叩いて笑うなんて……結構強者だと思うけど。でも泣いて叫んでパニック起こされるよりはマシか。
「ところでお前うんこ出んのか?」
「何を聞いとんじゃクラァ!!!」
「あ、うんこはで、」
「出ェ〜〜〜なァ〜〜〜いィイイ!!!」
サンジが泣き叫ぶ。人魚の理想押し付けんな、出るもんは出るんだよ。しかしケイミーもちょっと濁せばいいものの、そんなバカ正直に言わなくてもいいのに。
「ケイミーケイミー?おかしいおかしい…誰かが足りなくない?……その楽しい輪の中に足りないものってな〜〜んだ?答え、おれ…」
「あ…」
船の隅っこですっごい落ち込んでるぬいぐるみが話しかけてきた。仲間に入れなかったのがそんなに寂しかったのか…それにしてもぬいぐるみが話すなんて…悪魔の実かなんかなのかな?