第67章 人魚ケイミー
「なんか吐いたぞ。」
「ん?魚?」
「人!?違う!!」
「まさか、」
「ま!!まさか〜!!」
海兎から出て来た2つの影。人っぽかったが、足がなかった。そのままサニー号に落ちてきて、サンジが下敷きになる。
「!?何か変なのもいる!!」
「ハァ、ハァ、わーっ!!人間の人潰しちゃったーー!!ごめんなさい!!大丈夫!?」
「いやいやいいんだそんな事♡それより君、」
「尾ビレ………」
「まさか本当に……!?」
「「「「「人魚!!?」」」」」
「わーーー!!!びっくりした、いっぱい人間の人!!!」
「「うおっ!!!」」
本当に人魚だ…今度はちゃんと思い描いていた人魚だ。可愛い…と思ったけど、凄い元気な人魚だな…
「消化されそうな所助けてくれてどうもありがとう!!私、海獣に食べられ易くって!!かれこれもう20回目くらい。何かお礼をしなくっちゃ!!そうだ!!タコ焼き食べる!?」
「タコ焼き〜〜〜!?大好物!!」
「ホント!?じゃあ!!お一人500ベリーになります!!」
「商売かい!!!」
「間違えちゃった〜〜〜!!!」
隣にいたヒトデのぬいぐるみが人魚さんを叩いた。えっ、コイツ動くの!?と驚いて口が空いてしまう。同じことを思ったか何か知らないけど、みんなも驚いていて船中に叫び声が響いた。
「人〜〜〜ん〜〜〜魚ほ〜〜〜う♡そう!!全人類の憧れ人魚!!!海の宝石!!人魚!!!そんな人魚におれは出会ったァ〜〜〜〜〜♡か〜〜〜〜わウィーなァ〜〜〜〜〜〜♡人魚なんておれ初めて会ったよ!!!ケイミーちゃんって言うの?」
人魚に会ったことでテンションが爆上がったサンジ。ラブハリケーンを発動させてハートを飛び散らす。煩いなぁ…行動が。でもこれってチャンスなのでは?
「おめーココロばーさんに会ったじゃねェかよ。」
「スリラーバーク?いや恐かねェよ!!今までで一体何が恐かったかって?」
「すまねェサンジ!!アレはなかった事にしよう!!」
「あんたら失礼よ。」
さっきのテンションとは一変、膝をついて血反吐を吐き始める。そんなに若くない人魚を見るのが地獄だったか。ココロさんだって若い時があったんだよ。