• テキストサイズ

異世界人の冒険

第9章 VS道化のバギー


路地へ曲がり、船へ向かう。追いかけてくる町民の方から犬の鳴き声が聞こえた。

「シュシュ!」

「犬っ。」

シュシュがみんなの足止めをしてくれているみたい。シュシュはシュシュで、何かルフィに恩返しをしてくれてるみたいで。

「ありがと…シュシュ。」

振り返えることはせずに、お礼を言った。それにしても、シュシュのおかげで逃げ切れたし、港にもついた。ナミはまだグチグチ文句を言ってるみたい。

「何で私達がこんな目にあわなきゃなんないの?」

「いいだろ別に。おれ達の用は済んだんだから!」

「そりゃそうだけどさ。」

ルフィはかなりさっぱりしてる。バギーをやっつけたのに、こんな仕打ちなんて…とかそういうのは望んでないみたい。シェルズタウンでもそうだったしね。

「これ、お前の船なのか?かっこいいなー!!いーなー。」

「そうは思わないけど私は。ばかな海賊から奪ったの。」

すっごい派手な船。きっとバギー一味の船なんじゃないの?………あれ?バギー一味の船って確か……

「待ってたぜ、泥棒女っ!!!」

「あ…あんた達は…」

「ここにいれば帰ってくると思ったぜ。」

「ぐっしっしっし。まさかこの港で盗まれた船に出会えるとは思わなかった。」

「おれ達を忘れたとは言わせねぇぞ…」

やっぱり、ここに案内してくれた3人組だ。じゃあ凄い航海術を持ってる女って、ナミのことだったんだ。

「知り合いか?」

「まあ…!ちょっとね。」

「ちょっとじゃねぇ、因縁の仲さ!!!仲間もいたのか、一緒におしおきしてやんなきゃなぁ………あ?お…お嬢さん…?」

「あ、あはは…さっきぶり。」

「てことぁ、……ゾロのだんなも…?」

「えっとぉ……ここに。」

「あぁ!?」

「「「…………ぎぃやぁぁぁあ!!!」」」
/ 1013ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp