第67章 人魚ケイミー
「そいじゃあなーーー!!お前らー!!」
「みなさん!!全滅にお気をつけてー!!ヨホホホ!!」
「いや怖い怖い!!」
「縁起でもねェ事言うなお前!!」
「ローラ!!ビブルカードありがとう、元気でねー!!!」
あの戦いから3日、とてもお世話になった…お世話した?ローラ船長率いるローリング海賊団のみんなとお別れをする時がきた。最初は希望を押し付けやがって、みたいなことも考えてたけど、話せば話すほどいい人達で楽しかった。また会えるといいな。
「ママに会ったらよろしく!!私達もまた会いましょう!!ナミゾウ!!!」
「この恩!!一生忘れねェぞ麦わらァ!!!」
「太陽を…!!太陽をありがとう〜、うお〜〜ん!!」
「大恩人麦わらの一味の航海に栄光あれ〜〜!!!」
私達はお礼を言われ見送られながらの出航となった。霧が晴れたからといって、指針は霧の中へ向いているのでまた向かわなくてはならない。また迷ったら大変だから気をつけないと…
「なまえ、本当にいいの?」
フロリアン・トライアングルを無事何事もなく抜けることができ、快晴の海を機嫌よく進む。風が気持ちいい、と目をつぶっていたらナミがそう言ってきた。
「何?…あ〜心配だけど、ルフィがいいって言ったからさ。」
「も〜、あんたは本当にルフィに従順よね。そうじゃなくって、あんたはいいの?って話よ。」
「従順って………しょうがないじゃん、ねぇルフィ!!」
「ん?ああ…エースの紙か?いいんだ、気にすんな。」
確かに心配だ。だけど、どっちにしろ行くか行かないかの決定権はルフィにあるわけだし…行ったところでってところはあるよね。エースだってきっと新世界ってところに行ってるだろうし。簡単に行けるような距離でもなさそうだし。
「ルフィさんなまえさん、私構いませんよ!?寄り道しても!!今さらラブーンに時間などさしたる問題じゃありません。“生きて”!!“会う”!!!これが大事!!」
「うおお〜〜っ!!!会いに行こうぜ兄弟クジラ!!」
「ルフィ、おれ達ァ全員寄り道上等だぞ。」
「いやいいんだ本当に!!万が一本当にピンチでも、いちいちおれに心配されなくねェだろうし。エースは弱ェとこ見せんの大っ嫌いだしな。行ったっておれがどやされるだけさ。おれ達は出合えば敵の海賊。エースにはエースの冒険があるんだ。」