第66章 2人目の七武海
「…………………おれがやる事を信じろ。約束は守る。そのかわりお前には地獄を見せる……!!!」
ルフィをつかみあげ、衝撃波を出していた肉球をルフィに当てる。すると、ポンっ、という軽快な音を鳴らして肉球型の大きな大気の塊みたいなのが出て来た。
「今……こいつの体から弾き飛ばした物は“痛み”だ。そして“疲労”。モリア達との戦いで蓄積された全てのダメージがこれだ。身代わりになるというなら文字通りお前がこの苦痛を受けろ。ただえさえ死にそうなお前がこれに耐え切る事は不可能、死に至る。試してみろ。」
そのルフィの痛みの欠片を取り、ゾロに投げた。スー…と馴染むようにゾロの体内へと入っていく。その瞬間、ゾロは聞いたこともない絶叫をあげて苦しんだ。その声を聞いて、私は震えと涙が止まらなくなった。
「ゲフ、ゼェ、ゼェ、ガハ、」
「………どうだ。」
「場所だけ…変えさせてくれ…」
「………グス………ゾロ…」
「行ってくる。……後は頼んだ、なまえ。」