第9章 VS道化のバギー

｢探してるのは、これ？｣

｢うげっ！！おれの体達(パーツ)！！｣

腕や胴や腿などを全部縄で縛りつけ、足で抑えてるナミが言った。すご、あの短時間でこれらを縛り上げたの！？

｢はっはっはっはっ！！さすが泥棒！後は任せろ！！吹き飛べバギー！！ゴムゴムの…｣

｢やめろあああああ〜〜！！！｣

｢バズーカ！！！｣

そうしてバギーは空の彼方へと飛ばされたのだった。意外にルフィは楽勝そうだったなぁ。これでもまだ本気は出してなさそうだった。…こいつどんだけ強いんだろう。

｢勝った！！これであらためて仲間になるんだよな！｣

｢手を組むの！！いいよ！あんた達といると儲りそうだしね！バギーったら、さすがに財宝にこだわる奴だけあって宝の質がいいの！これだけあれば一千万ベリーはくだらないはずよ。｣

ナミは嬉しそうにお宝が入った袋を抱きしめる。本当にお宝、まあお金か、が好きなんだなぁ。

｢あ、そうだルフィ！私のこれ持ってくれない？おもくて…結構ヤバイの……ルフィ？｣

ルフィはじっとバギーにやられた帽子を見ていた。あーあー、てっぺんに3つの切り傷がついていて、派手にやられたなぁっていうのがわかる。

｢そんなに大切なの？その帽子…｣

｢あぁ、でもまぁいいや。まだ被れるし！バギーもぶっ飛ばしたから気は済んだ！！｣

｢ルフィ、私が縫っとこうか？｣

｢んん？おお、頼む！｣

ルフィはそういうと、帽子を私に渡してくれた。その代わりお宝を持ってくれたのでWin-Winだ。

｢おいゾロ起きろ！行くぞ。｣

カバジとの戦いで勝ったあとすぐに寝たゾロを起こすルフィ。ちょっと可哀想な気がするけど、まぁいっか。

｢ん？カタはついたのか……｣

｢ああ、海図も宝も手に入れた。｣

｢……あー、ダメだ。歩けそうにねぇ。｣

｢当たり前よ。それで歩けたら人とは認めないわよあんた達。｣

｢何でおれも入ってんだ。｣

｢あんたが一番疑わしいのよ！！｣

いつもの雰囲気になった。ナミのツッコミが今も冴えてる。そんな時、後ろから声が聞こえた。

｢君達……｣

慌てて後ろを振り返ると、町民達が集まっていたみたいだ。一人一人武器を持っていた。バギーを倒しにでも来たのかな。もうすべて終わっちゃってるけど。