第65章 ナイトメアルフィ
「考えてねェでやってみよう!!何とかモリアを起こして力ずくで言わせるしかない!!影が戻って来なきゃ倒した意味もねェんだ、」
ズズゥ…ン!!
その時、大きな地鳴りがした。もう全て終わったはずなのに、この嫌な地鳴りは一体何なの。後ろを振り返ると……ルフィが倒したはずのオーズが立ち上がっていた。
「「「「うわあああああああ〜っ!!!」」」」
「オ……!!!オーズが!!また立ち上がったァ!!!」
「あれだけ攻撃を受けりゃ、もう体は動かねェんじゃねェのかよォ!!」
全身血だらけ、もう倒れてもおかしくないのに。さすがルフィの影を入れられただけある、精神力はピカイチだ。なんて関心してる場合じゃないぞ。
「おい、急ぐぞ。」
「え?どこに……」
「どこって決まってんだろ。」
ポン、とウソップに肩を叩かれ疑問に思う。ナミもウソップも笑っていた。オーズが起き上がったっていうのに………ふと、視界に立ち上がり始めてる仲間が見えた。みんなボロボロなのに……いや、こんなんで諦めるような人はうちの一味にはいなかったわ。分かった、オーズを倒す。みんなが諦めてないなら、ルフィが諦めてないなら私も戦う。コク、と頷いてみんなのところへ私達は移動する。ルフィは必ずオーズ…モリアを倒す。私達はサポートをすればいいんだ。
「サンジ……私、何すればいいっ!?」
「なまえちゃん…じゃあ、おれ達をあそこまで連れてってくれ!!」
指差した場所は、真ん中の大きな塔から出てる、歯車だった。あれがこの船の舵…だろうか。さっきオーズが何か弄ってたもんね。でもなんでまたあそこに…?
「あそこの鎖が必要なんだ!!頼むよ、なまえ!!」
「…うん、分かった!!2人いっぺんには無理だから、1人ずつね。」
何するか分からないけど、チョッパーもこうしてお願いしてきたので了承する。サンジの腕を掴んで真上に上がる。同じことをチョッパーにもして、舵の上に立つ。これで一体何するんだろう…と下を見下ろすと既にみんな戦闘態勢に入っていた。ナミのクリマ・タクトが炸裂していた。
「“レイン=テンポ”!!!」
オーズを雨雲が囲み、全体に降りかかるようにして雨が降る。そしてオーズのすぐ隣の壁から爆発が起き、巨大なホースが現れた。