第65章 ナイトメアルフィ
「次はこっちだァ!!行け!!」
サンジは舵の鎖を蹴りでオーズの体に引っ掛かるように動かした。みごと左肩から右肩下に鎖がかかる。凍ってない上半身が鎖に引っ張られて少し後ろのめりになる。
「やったァ!!!」
「すっごい、サンジ!!」
「どうも!」
そして、ルフィを担いだブルックが塔の屋上おり、ブルックが勢い良くルフィを下に投げる。下はぴったりオーズの真上で、オーズ相手の為なのか手に空気を入れて大きくする。
「ゾロ!!!オーズの腹を引かせて!!!」
「任せとけ。“三刀流奥義”!!!“三・千・世・界”!!!」
見事ゾロはオーズのお腹を斬りつける。それによって前のめりになったのを見逃さずに、サンジが舵のレバーを引く。すると、前のめりになっていたオーズの背が鎖に引っ張られて真っ直ぐになった。
「いいぞサンジ!!オーズの背骨は今まっすぐだ!!人間の背骨は本来、S字に曲がる事で衝撃や重さをやわらげる構造になってる。それがまっすぐ伸びきった場合……!!衝撃の逃げ場はなくなり、全てのダメージを受け止める事になるんだ!!!」
おお…なるほど。何もわかってなかったけど、何かサポートしてましたっていう体でルフィ応援しとこ。結局どっち道みんなボロボロな訳だから、このルフィの一撃で倒してもらわないとやばいんだけどね。
「特大のバズーカをくらえ!!」
「……ハァ、そんなもん…!!“バズーカ”で打ち返してやる!!!ゴムゴムの……!?動かねェ………!!!あれ??右腕が動かねェ〜〜〜〜!!!伸びもしねェ、」
今頃ダメージが効いたのか。あの時みんなが右腕を必要に狙ってたのがやっと実を結んだ。お腹の中にいるモリアも気絶してるはずだから、影の操作ができなくて伸びてないんだ。
「“ゴムゴムの”ォ…!!!“巨人の(ギガント)バズーカ”!!!!」
「「「「「「や、やったァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」」」」」」
顔面、骨を軸にしてまっすぐ。骨がボキボキと折れる音もする。ゾンビに骨があるっていうのも不思議だよね。死体なんだから、あるに決まってるのに、勝手に人外と思ってるあたりあるよね。