第65章 ナイトメアルフィ
「何だと……!!?じゃあつまり…!!その犠牲者100人分の影をつめ込んで、おめェらがルフィをあんな風にしたのか!!?」
「その通りよ!!希望の星の一味!!!」
「正直おれ達もあいつのパワーアップにはビビった!!」
どうやら案の定、モリアの影に惑わされて森に行っちゃったルフィを見つけてお願いしたらしい。捕まえられるだけ塩で浄化して持っていた影100体をルフィに入れたらしい。元々が他人の影だから、影の個性に引っ張られてああなっちゃったのかな…それにしても、オーズを倒せるかもしれない状態にして、みんなのすべてをルフィに掛けて希望の星…とか、少し勝手じゃない?
「だが、その強さも持ってあと2・3分!!つめ込んだ影達もやがてあの体を離れていく!!」
「おめェらの船長に勝手なマネして悪かったが、おれ達の“希望の力”を全てあいつに預けたんだ!!」
ちら、とルフィを見る。パワーアップしてムキムキの色が変わっているルフィが、オーズをまるで雑巾のように地面に打ち付けているのが見える。本当に強い力なんだ。だけどそれにはやっぱり限りがある。でも正直、オーズに手こずってたのは本当だから、ぶっ飛ばしてくれると嬉しい。ここは素直に応援するしかないか…
「もう夜明けも近いわ!!この数分が島中の犠牲者の命運を決めるのよ!!」
「頼むぞ麦わらァ〜〜っ!!!おれ達ァ太陽の下を歩きてェ!!!」
「……!!もう一度!!“人間”になりてェんだよォ!!!」
ルフィはグルグルとオーズを振り回し、そして投げる。あんな自分の何倍もデカイ敵を振り回して投げるって、どんな力だよ。投げられたオーズはどんどんらこっちへ向かってきて…
「「「「「うわあああああ!!!」」」」」
「屋敷が壊れたァ〜〜〜〜!!」
「早くここを離れろーー!!潰されちまうーー!!!」
オーズは私達がいる方向に飛んできた。周りにある建物がオーズのせいでめちゃくちゃになり、瓦礫で危ないやらオーズに潰されるやらで安全なところへ逃げる。