第65章 ナイトメアルフィ
「ル……うわっ!?」
吹っ飛んでいったオーズを追いかけて、ルフィは物凄い勢いで走っていった。ひっくり返ってるオーズの背に降りると、そのまま背中を引っ張って1本背負いをかます。思わず私達は目をこすって凝視してしまった。
「あれが………ルフィ?」
「分かるぞ、分かるその気持ち。」
「信じられない…なんて強さ。」
ポケー、としてルフィとオーズの戦いを見る。まぁひとまず私達の役目はこれで終わり…でいいんだよね?今の内に倒れている仲間達の治療を、と思って下を見る。すると、知らない人達がゾロゾロとゾロ達を取り囲んでるのが見えた。
「ねぇ待って!あの人たち…誰?」
「ん?…何だあいつら大勢人が!!」
「何あれゾンビ!?」
「いや人だってば!!」
「ゾロ達に何かする気か!?」
「急いで降りましょう!!」
「先行くよっ!!」
「おい1人で行くな!!」
結構な高さだが、私の能力があれば問題はない。ナミとウソップをおいて飛び降りると、地面すれすれで足場に雲を出して衝撃を和らげる。
「希望の星の一味を救え!!安全な場所で応急処置を!!そしてこいつら私の好みよ!!」
「3人程影を取られてる!!」
「そっと運べ!!」
みんなに群がってたのはどうやら海賊っぽい。だけど、応急処置って言ってることからどうやら危害を加えようとしているわけではなさそうだ。それでも警戒は怠らずに中心に支持を出していた女の人に近づく。
「………あの、仲間に何か用ですか?」
「………ん?アンタは……」
「仲間です。敵ですか?味方ですか?」
名乗った途端、この人達は希望の星の仲間か、とざわめいた。希望の星って一体なんのこと…?とりあえず敵ではなさそうだ。みんなの避難のさせ方も丁寧で、どうこうしようというわけではないみたい。みんなを運び終えた時、ナミとウソップが追いついてきた。