第2章 無色透明な石
「要するにお前はガキ過ぎるんだ。せめてあと10歳年取ったら考えてやるよ。」
「このケチシャンクスめ!言わせておけば!おれはガキじゃないっ!!」
「まぁ怒るな。ジュースでも飲め。」
「うわ!ありがとう!」
「ほらガキだおもしれぇ!!」
「きたねぇぞ!!」
流石シャンクス、ルフィの扱い方は上手い。そしてからかい方も群をなしてる。怒ってルフィはカウンター席から降りていってしまった。
「…そういえばなまえ。」
「はい?」
「おめぇは海賊になるのか?」
「……あ~、ルフィに散々海賊のこと言い聞かせられたしなぁ。……多分ルフィは大きくなったら絶対海賊になりそう。私は……誘われないだろうから、大人しくしていようかなっておもってます。」
「…ふーん、まぁ政府に気づかれなきゃ追われることもねぇしな。…はは。」
「……?なんですか?」
「いや〜、ルフィと喋ったあとおめぇと喋ると、ずっげぇ大人びて感じるんだよなぁ。」
「そりゃ大人ですからね!」
「それは中身の話だろ?体と精神はルフィより年下じゃねぇか!」
「じゃあ私は小さい頃から大人だったってことじゃないですか?」
「あっはは、言うねぇ!」
ルフィからすると、こういう会話も大人びてるように感じるのだろうか。変な感じだ。さっきまでカウンター席に向いてたシャンクスが、振り返ってそっと「カナヅチ。」って言って笑いだした。シャンクスの視線の奥をみると、ルフィとベックマンさんが話していた。ルフィはシャンクスの言葉を聞くと、たいそう怒った。