第63章 その名はオーズ

「すげェ食いっぷりだな。」

「わりいなー、チビらっきょ！！おれ、誰だか知らねェのにメシ食わせて貰って！！マズいし、食い足りねェけどな。しししし！！」

「「「「「「ぬァ！！！？」」」」」」

「てめェコノ、スペシャルゾンビ！！！調子コイてんじゃねェぞォ！！！」

「おれ達ゾンビが誰のお陰で動いてられると思ってんだ！！？このスリラーバークの支配者に向かって何て口の利き方だ、腐れバカ！！！」

「こ主人様はゆくゆくはこの海の王に……ホントすいませんでした。」

「今の全部コイツが言えって。」

「お前っ！！友達売るなよっ！！」

オーズの態度を見て怒ったゾンビ達だったが、ご主人様の話になって慌てたようにオーズに頭を下げ始めた。主戦力となるオーズに向かって物を言うのはマズいと思ったのだろうか。どっちにしろゾンビにも上下関係あるの地味に面白いな。

「いいかオーズ。お前は500年前、数々の伝説を残した大悪党。そして今、この現代の海におれの部下として蘇った。」

「部下？イヤだね。おれには夢があるんだ！！」

「「「「「「「「そんなゾンビ見た事ねー！！！」」」」」」」

「ここはせまくてつまんねェな、ちょっと外に出てくる！海へ出て世界一周するか。」

「「「「「「大航海かっ！！」」」」」」

ルフィの影の影響が強すぎるのかもしれない、ルフィみたいに海賊王を狙おうとしてるのだろうか。オーズは冷凍室の壁をドンドン叩いて出ようとする。しかし固くて外に出られない。

「バカめ、ムリムリ。この特別(スペシャル)冷凍室は、超重厚な鋼鉄によって密封されているんだ！！」

「“ゴムゴムの銃(ピストル)”！！！！」

ルフィの技名でその鋼鉄冷凍室を破壊し外に出たオーズ。ゴムゴムのって言った割には腕伸びてなかったけど…さすがにそこまでは模写することはできないみたいだね。そうしてオーズは冷凍室から外に出てしまったわけだけど…放っておいていいのだろうか。