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異世界人の冒険

第9章 VS道化のバギー


「…私、海賊ってのはみんなああいうことをする奴らだと思ってたけど…あんた達を見てると、そうも思えなくなってくるのよね。」

「…私もルフィが極悪非道、町の人たちを全員殺して金銀財宝を奪うような海賊だったら仲間になんてなってないよ。」

「………」

ナミは何も言わずに、また歩いていった。今度は私もついていく。民家をすり抜けて、目的である小屋の裏まで来た。もうすでにルフィとバギーは戦っていて、見るからにはいい勝負といったところか。

「てめぇが知りてぇモンをわざわざ教えてやるほどおれはいい人じゃねぇぞ。たとえそれが冥土の土産でもだ!!」

「じゃあ力ずくで聞いてやる!!」

ん?何の話だろう。ルフィが力ずくでも聞き出したい話って何?もう少し早くここにつけば、話の下りを聞けたのに。

「がはははは!!聞かれる前に殺してやるさ!!ゴムでも刃物ははね返せまい。」

「うんむり。」

なんで馬鹿正直に言っちゃうかなぁ。

「バ〜ラ〜バ〜ラ〜…せんべいっ!!空中は身動きが、とれんだろう!!」

靴から刃物を出して、下半身を上半身から切り出して回転しながらルフィに向かっていく。ルフィはそれを軽々とジャンプして避けたが、ジャンプしたところでバギーから短剣が放り投げられる。

「とれるさ。」

ルフィは民家の柱に手を伸ばし、上手く空中で短剣を避けた。

「ほほう!!そうきたか面白ぇ!!」

「お前もな!ゴムゴムの…銃(ピストル)!!!」

ルフィのパンチを避けるバギー。決して雑魚、というわけでもないらしい。

「面白ぇ能力だが…伸びきった腕はスキだらけだな!!斬りキザんで…」

バギーがパンチの為に伸ばした腕に剣を下ろそうとすると…

「ゴムゴムの…」

「や!!?“バラバラ緊急脱出”!!!」

「鎌っ!!」

伸ばした腕の先にあった民家を使い、ゴムの戻る力でバギーの首を掴もうとしたルフィ。しかし首をバラバラの能力で体から外したバギーはルフィの攻撃から逃れてしまった。

「がっはっはっはっ!!甘いわゴムゴム!!」

「くっそ〜、バラバラバラバラ分解しやがって。」

五分五分、といったところか。ルフィもバギーもまだまだ本気を出してないという感じがする。

「な…何て戦いなの…!夢でも見てるみたい…」

ナミも驚いたようにこの勝負をみていた。確かに見てる方も圧倒させる。
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