第62章 怪人3人
「ヨホホホホ!!オヤオヤ、よく見ればそちら実に麗しきお嬢さん達。んビューーーティフォー!!!パンツ見せて貰ってもよろしいですか?」
「見せるか!!!はっ、このやりとり…!!完璧なまでにアイツ!!何で?」
そう、後ろから迫るようにやってきた包帯巻のゾンビは…さっきまで何故か船にいたブルックという骸骨と言い方がそっくりそのままなのだ。声まで一緒。そんなことがあるのか。
「フォスフォス………!!お前達がこれまでに見たゾンビ共とは“格”が違うぞ。そいつは特別な肉体を持つ将軍(ジェネラル)ゾンビ!!!“新世界”『ワノ国』から来た男!!!大昔…!!ウソか本当か、空飛ぶ竜を斬り落としたと語り継がれる伝説の侍だ!!!逃げ場などないぞ!!!」
敵は強いってことね…この場に私達しかいないってところでもうヤバいけど、何もしないでやられるってだけはやだ。一応相手は侍なのでリーチを取れるように氷で作った壁を出す。しかし…
「え!?」
「シンドリーさん、そちらの通路を開けて頂いてもよろしいですか?あと私もお夜食を頂きたい!!」
斬られる、と思ったのにいつの間にか後ろにいる侍。しかも私達は誰も斬られてないし、むしろ無傷である。でも気になるのは壁に使っていた氷の壁が壊れている、ということ。
「な…何?斬られるかと思った………!!」
「び…びっくりした、何を始める気だ!?」
「何でもいい、おい!!今の内に逃げるぞ、扉が今ガラ空きだ!!急げ!!」
そんな簡単に逃げれるなんてことある?さっき私達に襲いかかろうとしていたのは威嚇のため?今余裕そうなのも、私達を絶対に倒せるという自信があるから?と考えている内に、ナミ達はドアへ一目散とかけていく。追って走ろうとした時、腹部に鋭い痛みを感じ息がつまりガク、と足から崩れ落ちてしまった。霞む視界の中笑うホグバックと同じく倒れていく仲間…そして私は意識を失ってしまった。
「…………なまえ、なまえ!!」
「………ぅ、ん……?」
チョッパーの声が聞こえて意識が浮上する。頭が重い……周りを見渡すと、さっきの場所から移動されているようだった。ナミとウソップも目を覚ましていたようで、ゆっくり起き上がって状況を確認し合う。