第62章 怪人3人
「ヨホホホホホ!!ごきげんよう!!中の様子が見たければ中に入ればよろしいのに!!」
「………!?ヨホホって…」
「ブ、ブルック!?」
「違う!!みんな伏せて!!」
ドアを思いっきり斬られた。そのせいで部屋の中に入ってしまったが…倒れた目の前にはホグバックがいる。
「ぬう!!?貴様らなぜここへ…!!?」
「何!?今のブルックじゃないの!!?」
「だけどガイコツじゃなかったよ!!肉も皮もついてた…」
「ギャ〜〜、見つかった〜〜〜〜!!!」
「何を見た…貴様ら。研究所は絶対に覗くなと言った筈…」
「な…何も見てねェ!!造りかけのゾンビも見てねェ!!」
「言ってる言ってる!!」
このテンパってる時に本当のことを言うのを止めて頂きたい。見ても見てなくても殺されることにはなりそうだけど…
「……まァよかろう…今更何の秘密を知ろうとも…!!もう手遅れ…あと数分で“夜討ち”が始まる…!!油断させ…島に迷い込んだ客人達を一気に狩り込む“夜討ち”が始まる……!!」
屋敷中を大きな鐘の音が鳴り響く。これがコイツが今言った夜討ちが始まった合図なのか?そもそも夜討ちって何…嫌な予感しかしないのは分かるんだけど。
「何がゾンビの研究よホグバック!!調査どころか、あんたがこの島で死者達を蘇らせてるんでしょ!?」
「お…おいナミ、そんなはっきり…」
「フォスフォスフォス…お前達が今更何を怪しもうと自由だぜ!!何を根拠にそんな事を………!!」
「………………!!その女の…死亡記事を見つけたわ。ビクトリア・シンドリー…10年も前にあんたは…死んでる!!!」
「!!貴様ら……!!あの部屋へ入ったのか!!?」
さっきまで余裕そうだったのに、私達が部屋に入ったことを知った瞬間顔が険しくなった。もしかして、何か地雷踏んじゃった?
「シンドリーちゃん…!!サムライ・リューマ!!今すぐコイツらを影の世界へ叩き落としてやれ!!もう二度と光の差さない影の世界へ!!もう“夜討ち”は始まってる!!」