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異世界人の冒険

第61章 ドクトル・ホグバックの屋敷


「舞台女優?…………以前もどっかで使用人してた様な事言ってなかったか?」

「うん…お皿割ってご主人に追い出されたとか言ってたよね。」

「これを見る分にはそんな経歴考えられないわね。元々貴族の家の生まれみたいだし。子供の頃から人気者で………え…」

「どうした?」

「舞台から転落…彼女10年前に、事故で死んでる。」

ナミがそういった途端、ゾワワワ…と背中が冷たくなった。10年前に死んでるって、でも…じゃああれは別人?それにしても似ているけど…

「え〜〜!!?なななな、何言ってんだお前っ!!生きてたじゃねェかよ!!死んでやしねェよ!!!」

「……でもその死亡記事が本物なら、あいつは一度死んで生き返った事になるぞ。この島にいるのは…本物のゾンビなんだ。おれ達が見たのはみんな…蘇った死者なんだ!!」

確かにツギハギだらけで、それが蘇生されたからっていう理由なら辻褄は合うけど…でも生き返ったって言ったってそんな技術は存在しないわけで。本当に……正真正銘のゾンビなんだ。

「何んてこった、ますます気味が悪ィ…!!そんな事知らねェ方がよかった……!!うわ!!」

「ん!?…………!!ちょっとそれウソップ!!宝箱じゃない!!?♡」

「変わり身早ェー!!」

「開けて!!開けてみてその箱♡」

さっきまでシンドリーちゃんの件で怖がってたってのに、ウソップがこけた拍子に閉まってたカーテンが開いて上質な箱が現れた。それを見て分かりやすくナミが反応をする、が…

「残念〜〜〜っ!!!財宝置き場はここじゃねェよ〜〜〜っ!!!」

「ギャ〜〜〜っ!!びっくり箱〜〜〜〜!!!」

中にゾンビが潜んでいたらしい。何でこんな部屋にこんなの置いてあるんだよ!私達はまたあの絵画ゾンビがいる廊下を逆走して逃げるしかなくなっちゃったじゃないか。
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