第61章 ドクトル・ホグバックの屋敷
「ぎゃああああああ!!ナミの言う通りだ、この屋敷は…!!ゾンビだらけだったんだァ!!!」
「オイ、燭台に一人ぶら下がってるぞ!!」
「叩き落とせ敷きグマ!!!」
「ウソップ、気をつけて!!」
絵画から色んなゾンビが飛び出してきた。絵なんだから飛び出して来ないでよ、怖いな…襲ってこようとするので短剣で抑えて何とか凌ぐ。いや、ハチャメチャに怖いけどね?しないと何されるかわかったもんじゃないから。
「くらえこの敷き物グマ!!!」
「ベア!?ろうそくだ、ヤベー!!!あちゃちゃ!!腐れ熱ィ!!!」
「火だ!!!コエーーー!!!消せー!!!」
「おめェらの弱点はわかってんだ!!このこのこの!!全員くらいやがれーーーっ!!」
燭台にあった大量の蝋燭をゾンビ達に投げたウソップ。敷きグマには火が付き、絵画も火に当たらないように額縁の中に戻っていく。効果は絶大だ。
「チョッパー、ナミ、なまえ!!扉へ!!屋敷を出るぞ!!!」
「うん!!!」
「了解!!!」
「出るー!!もういいー!!!」
出口へ私達は走り、ナミがドアを開けようとドアノブに手をかける。ここさえ出れれば何とか…部屋の中にいるよりは逃げ場ある分マシだ。
「早く開けろ!!」
「こんなとこもうたくさんだァ!!」
しかし、ナミがどんだけ叩いても引いてもそのドアは開かなかった。ここの大広間から出る方法はそこしかないのに、いつから閉じ込められていたんだろう。
「開かないーーーーっ!!!閉じこめらてるーーーー!!!」
「待ってナミ、どいて!!!私がぶち破る!!」
「敷きグマが来たぞーーー!!!」
木のドアくらい私の水の力で開けられる。めいいっぱいの力を込めて発射しようとした時…
「伏せろ!!」
「きゃっ!!」
ウソップに頭を思いっきり床に押し付けられて顔が床に当たり痛い、と抗議をする。しかし頭を下げなかったら後ろから攻撃してきた敷きグマにやられてたかもしれない。
「あ…危ねェ、とにかくこの部屋を出ろ!!!別の部屋へ、ハァ、」
「あのドア破れたのに…」
「んな悠長なこと言ってる場合かっ!!もし破れてもあいつがいるんじゃ戻れねェよ!!」