第61章 ドクトル・ホグバックの屋敷
「また性懲りもなく“ご案内”だと…!?」
「そこが本当の冥界への入口かしら?せっかくだけど私達、今すぐにお暇させていただくわ。」
「えー!?ちょっと待って、もう少しDr.と話させてくれよ。」
「チョッパー、ヒルドンも敵ならきっとドクトルも敵じゃない…?」
そうだよ、このドクトルに合わせてくれるって言ってたヒルドンが敵なら…ここにいるみんなが敵だって言ってたナミの仮説があってるほうが納得する。
「オホホホ、フラレたわねヒルドン。」
「放っておいて欲しいでし。ちゃんと部屋へお連れしまし。」
「もういいんじゃない?このコ達、色々と気づき始めてるわよ…ヘマやって逃げられる前に…」
チョッパーの横にモナ・リザみたいな女の人の肖像画があり、その人が話し始めた。この部屋にある絵画はみんなツギハギで、この人が話すってことは……嫌な予感がして絵に近いチョッパーを慌てて引っ張る。
「チョッパー、離れて!!!」
「帰さないわよボーヤ達ィィ!!!」
「ギャアアアアアアア!!!」
「絵の中からゾンビーー!!?」
やっぱり引っ張ってよかった。中から勢い良く絵画の女の人が伸びて、チョッパーを引き込もうとしてたのだ。間一髪それを阻止して、ビビってる二人に叫ぶ。
「二人共!!逃げるよ!!!」
「…お、おう!!!」
逃げようと走り出した途端、横から剣が降ってきた。ウソップはギリギリでそれを躱す。見ると…剥製の豚?が話していた。あいつも顔がツギハギだ…
「イテテ、イテテテ!!」
「何!?床の敷き皮が…!!」
「誰だ、背中に剣を刺すのは!!!」
「わあっ!!」
「わぁああ!!お、落ちる!!!」
床にあった敷物のくまが動き出した。チョッパーを抱えてた私は何もできずにそのまま地面に叩きつけれる。地味に痛い…