第61章 ドクトル・ホグバックの屋敷
花嫁……!?ナミが??腹を抑えながら少しだけ起き上がる。船にいた女…ってロビンのことだよね。ロビンにもこういうことしたの?よく生きてこれたな…てか、私は眼中にないってことですか。まぁいいけどさ…
「おいナミ、なまえ!!どうかしたのか。」
「ウソップの屁がこっちまで匂ったかー!?」
「あ、まっ……」
「うおーっ!!!ありがとうございます。」
「お礼言っちゃったよ!!」
私達の異変を感じ取ったのか、外にいた二人が勢い良くドアを開けた。入って早々、ウソップは壁に押し付けられてるナミをモロに見たみたいで、その裸に綺麗な礼をしてお礼をした。
「ハウッ!!!」
「ぷは、ウソップチョッパー助けて!!!ここに誰かいる!!!」
「ここ、ここにいる!!!」
パチャパチャ、と水が鳴っているところに思いっきり抱きつけば、ちゃんと足っぽいものに掴めれた。
「ホントだ、匂うっ!!!」
「まだ!?すまん!!!」
「屁じゃねェーよっ!!!人の匂いだ!!」
「いたっ、」
「窓から逃げる!!!」
無理やり私の腕から振り切って、逃げようと思ってるのか窓が開く。起き上がって慌てて窓を見る。
「何で窓が勝手に……!?一体何が逃げるんだよ!!!“必殺火薬星”!!!」
ウソップが慌てて窓に向かって狙撃するが、ギリギリ逃げられてしまったみたいで。は、と我にかえって自分が裸だったことを思い出す。へたり込んでるナミにタオルを渡して自身も隠す。
「……逃げきれるかしら…全部話を聞かれてた………」
「……おいナミ。今のどういうこった…さっぱり意味が!!!」
「ずっとここにいたのよ…透明人間が。」
事の成り行きをウソップとチョッパーに説明をする。さっきまで来ていた服は汚くなっていたので捨てて、シンドリーちゃんが用意してくれた服に着替えてさっきの部屋に向かう。
「透明人間なんているわけねェよ!!」
「いやいたんだって!!私ほら、思っきし蹴られたし!!ねェナミ!!」
さっきからウソップはこの調子だ。透明人間なんて確かにありえない話ではあるが、現に私達はさっき透明人間と対立したし、私なんて蹴られたのだ。青あざになったよ、許さん。