第61章 ドクトル・ホグバックの屋敷
こんな使用人だけどちゃんと使用人してるんだな。さっきからゾンビの匂いと土の匂いがこびりついてて気になってたんだ。遠慮なく入らしてもらおう。
「そうだおっさん…おれはどうでもいいんだけどよ…おれ達より先に!ここに変なガイコツが来なかったか……?」
「ガイコツ?」
「……あー、アフロで…ノッポで…妙に明るくて…まァガイコツが動いて喋ってる時点で変なんだけどな。何か知らねェかな…」
「い…いや、知らねェ。」
プリンを頂き、ナミと私は屋敷のお風呂に入っている。大きいお屋敷だから、お風呂もそれなりに大きいのかと期待したが…サニー号と同じくらいだ。まぁ貸してもらってる身だからとやかく言えないが。
「人間の女の裸には興味ないけど…ドクトル・ホグバックの研究室は覗いてみてェな〜〜」
「だいたいなァ、ナミ。夜中に便所を怖がるガキじゃあるめェし…何で風呂場をおれ達が護衛しなきゃならねェんだ。怖ェなら入らなきゃいいだろ。」
「ゾンビに触られてあんた達よく平気ね。不潔。」
「どうせまた汚れるもんな。」
「なー。」
夜怖くてトイレ一人で行けない、っていうのとこれじゃ話が別なんだよ。裸のときっていうのは1番油断してるとき。正直その時にまたおばけに襲われるのが1番怖い。
「夜になったらここ出るわよ。」
「ええ!?」
「おめェ何言い出すんだアホめ!!!」
「きゃーーーっ!!?」
ナミの発言に驚いたウソップが、物申すようにお風呂のドアを開けた。湯船に浸かっていたとはいえ、裸を見られるのはヤダ。ビックリしてバチャン、と湯船に肩くらいまで潜る。ナミは冷静に桶をウソップに投げていたけど。