第61章 ドクトル・ホグバックの屋敷
「そして紹介が遅れた、このおれは!!!世にも名高きドクトル・ホグバック!!!通称!!“天才”だ!!!フォスフォスフォス!!!」
「十枚!!!」
「ギャーーー!!」
「ちょちょちょっと!!シンドリーちゃん!!もういいって言ったのに!!!言う事聞いて貰えないとおれ立場ないぜ!!!」
「皿なんてこの世から消えてしまえばいい。」
「わかる!!すげェわかるがおれ今喋ってたじゃねェかっ!!」
なんというか…主人と使用人ってそんな関係だっけ?もっと主人の言う事は絶対、忠誠を誓ってます、みたいなイメージなんだけど…
「チョッパー…アレがお前の言ってた…」
「ド…ドクトル・ホグバック本物〜〜!?」
「なんかマヌケっぽいわよ。」
「クラッ!!ナミ!!」
やっぱり違和感をもったのは私だけじゃなかったみたい。何となく使用人であるシンドリーちゃんの方が押してる感じがする。
「じゃあ話は中で…今日は特例で4人共入っていいわ。いらっしゃい。」
「そ、そうそうおれの屋敷へ入れっ!!」
「何でおれがダメだったかわからねェが…とにかく入れて貰うか…」
「そうね、外のゾンビよりマシよ。」
シンドリーちゃんの招きにより私達は4人共屋敷へ入れてもらえることになった。中へ入るとさすが屋敷って感じで、オバケ屋敷じゃなくて少し安堵する。背もたれが十字架になっている椅子に座りもう一度じっくりと屋敷を眺めさしてもらう。オバケ屋敷ではなさそうだが、趣味が少し変わっている。
「フォスフォスフォスフォス!!よく来たな、我・が!!屋敷へ!!全く汚ェナリをした奴らだな。ここへ何をしにきた!!」
「話は色々あるんだけど…まず…墓地でゾンビに襲われて私達ここへ逃げ込んで来たの!」
「ゾンビか…」
「他にも目を疑う様な生き物をたくさん見たんだ。この島一体何なんだ!?住んでるあんたなら何か知ってるだろう!?」
こういっちゃあれだけど…よくこんなバケモノが多い島に住めるな。超有名な医者みたいだから、逆にこんなところだからこそ見つからないからいいのかもしれないけどさ。