第8章 海賊泥棒
「上策だな…このおっさんほっといたら間違いなく死にに行く気だ。気絶してた方が安全だろう。」
「ゾロまで…」
「無茶すな!!」
ナミの忠告は絶対に聞いてないな。ナミがそういった瞬間に、バギーに向かって叫びだしたんだから。
「デカッ鼻ぁ!!!!」
あ、これって禁断の言葉なんだっけ?なんかアルビダの時といい、禁断の言葉って流行ってんのかな?
「ハデに撃て!!!バギー玉ぁ!!!」
案の定、ものすごく怒ったバギーが部下にバギー玉を要求する。この距離で撃つの?でも目の前にはルフィがいるし、とりあえず横にいた位置をルフィの後ろへと避難する。
「消し飛べぇ!!!」
「何言い出すのよバカァ!!!」
「おいルフィ、なまえ!!逃げるんだ!!吹き飛ぶぞ!!!」
「大丈夫大丈夫。」
「はぁ!?」
慌てたナミはすぐに横に逃げ始めた。ゾロもゾロで逃げようとしたが、ルフィと私が動かないことをきにしてか、その場に留まっていた。やっさしいなぁ。
「そんなものがおれに効くかっ!!ゴムゴムの…風船っ!!!」
大きく風船の様に膨らんで、爆発するのを防いだルフィ。実はどうやるのかはしらなかったけど、でもやっぱりルフィはどうにかしてくれた。さすがである。
「何だあいつは!!?まさかバギー玉を…!!弾き返しやがった!!!」
「………お前、知ってたんなら先に言えよな。」
「ん?知らなかったよ?」
「あ?じゃ何で避けなかったんだ。」
「だってルフィを信頼してるからね!」
「おう!!」
「……ったく。」
弾き飛ばされたバギー玉を食らって酒屋は完全崩壊する。ざまぁ。
「よっしゃ!!敵が減った!!やるか!!」
「あんた一体なんなのよ!!」
「人騒がせな…」