第8章 海賊泥棒
そういってナミにハイタッチを求める。これで正式にルフィがナミを誘った。でも、ナミは海賊を嫌ってた。もしかしたら、仲間にならないかも。ナミは少し考えてからこう言った。
「私は海賊にはならないわ!“手を組む”っていってくれる?お互いの目的の為に!!」
ナミはルフィのハイタッチに答えたのだ。手を組む、か。ていうことは途中で離脱するっていうように聞こえる。ナミは少し、警戒しといた方がいいかも。
「あんたも行くの?お腹のキズは。」
ナミの声で振り向くと、ゾロが何でもないように立って歩いていた。あんなに血が足りない血が足りないっていってたのに。
「治った。」
「治るかっ!!」
「ハラの傷より…やられっぱなしで傷ついたおれの名のほうが重傷だ。いこうか!」
「あぁ、いこう!」
「あっきれた…」
こうして一同はバギーのいる酒屋へと移動していくのだった。
酒屋に付いた瞬間目に入ったのは例の悪魔の実で飛ばされた手に、首を締められているブードルさんだった。すぐさまルフィはブードルさんを助けに入っていく。
「約束通り、お前をぶっ飛ばしに来たぞ!!」
「よくもノコノコと自分から…!!貴様等!!現れたな!!!」
「いーい?戦うのはあんた達の勝手だけどね、私は海図と宝が手に入ればそれでいいの。」
「あぁ、分かってる。」
あぁそうだ。私は戦わない側だから、ナミに付いていこう。どーせお宝はいっぱいあるわけだから、一人じゃ運べないだろうしね。
「ナミ、私も手伝うよ。」
「そう?じゃよろしくね。」
さっきまでむせていたブードルさんが、起き上がってきた。せっかくこれから戦闘なのに、ブードルさん巻き込んじゃあれだよね。
「小童共…何しに来たんじゃ、他所者はひっこんでおれ。こらはわしの戦いじゃぞ!!わしの町はわしが守る!!手出しは無用じゃ!!」
そういった瞬間。ルフィはブードルさんの後頭部をつかみ、壁ヘと顔面突撃をくらました。
「はぁぁ!!!?なにやってんの!?なにやってんの!?」
「あ…!!あんた!!何て事すんのよ!!何で町長さんを…!!」
「邪魔!!!」
これについては私もはぁ!?である。邪魔だなぁっとは思った正直!!だけど加減っていうものを知ってほしい。ブードルさんは無事気絶した。