第60章 ようこそ、ゴースト島へ
「いやいや何と素敵なダイニング!!そしてキッチン!!これは素晴らしい船ですね!!ヨホホホ!!」
「そうさ、スーパーなおれが造った船だ!おめェなかなか見る目あるじゃねェか!」
「おい、馴れ合うなフランキー。」
「しかしお料理の方楽しみですね。私ここ何十年もろくな物食していないので…もうお腹の皮と背中の皮がくっつく様な苦しみに耐えながら毎日を生きて来たのです。お腹の皮も背中の皮もガイコツだからないんですけども!!!ヨホホホ!!スカルジョーク!!」
とにかく明るいガイコツだな…面白く言ってるようだけどウケたのはルフィだけであった。というか、ガイコツなのに食事なんてできるんだ…というところなんだけど。
「私紳士ですので、“食事を待つ”。そんな何気ない一時が大好きで…ディーーーナ〜〜アッ♪ディーーーナ〜〜アッ♪」
「うるせェ、黙って待ってろ!!!」
「料理長!!ドリンクは牛乳でお願いしますよ!!」
ナイフとフォークをカチカチと鳴らせて料理を催促するブルック。面白がったルフィと合わせてとても騒々しい。というか紳士だったら食器を鳴らすようなマナー違反しないのでは?
「ところでコロボックル。」
「あ、ブルックです私。えーと…あ、お名前まだ…」
「おれはルフィだ。ところでお前一体何なんだ?」
「どんだけ互いを知らねェんだお前ら!!!」
仲間ってそう即決して決めていくもんだっけ…あ、でもなんかそんなもんだった気がする。でもガイコツが仲間かぁ…その内慣れるかな、なんてもう受け入れてしまっている私がいる。
「さァ、ガイコツを追い出すのは後回しだ。ひとまず食え!」
「んまほーーー!!おいブルックいっぱい食え、サンジのメシは最高だぞ!!」
「私何だか…!!お腹より胸がいっぱいで…お嬢さんのお肉少し大きいですね。替えてもらってもよろしいですか?」
「おかわりあるから自分の食え!!!」
胸がいっぱいでも腹はいっぱいにならないのね。隣のロビンのお肉を見て強請るブルックに人間身を感じて少し親近感が湧いてくる。短い時間だが、さっきよりは大分怖くなくなってきた。