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異世界人の冒険

第59章 新しい仲間と船と


「ギャアアアアアア、いやだァ!!!先に言えよそんな事、」

「言ったらどうしたんだよ。」

「準備だ!!悪霊退散グッズで身をかためねば!!」

「ウソップ、おれにもかしてくれそれーー!!!」

悪霊退散グッズって…本物の除霊師じゃない限りただの気休めにしかならない気がするが…いや、気休めでもいいから何かで身を固めたいのか。その時、ギギギ、という不気味な音と響き渡る音楽が船の後方から聞こえてくる。

「?何だ…音楽……?」

「…ヨホホホー…♪ヨホホホ〜〜…♪」

「「「「「「「出たァ〜〜〜〜〜!!!ゴースト船(シップ)〜!!!」」」」」」」

噂をすればだ…ガラにもなく叫んでしまった。ボロボロで、古い大きな船。絶対に何かいるという雰囲気を全開に出している。

「何なの!?この歌…」

「ハァ…ハァ、悪霊の舟唄だ!!!聞くな!!耳を塞げ、呪われるぞ!!!」

「え〜〜〜!!?」

「ゴーストが話しかけてきても耳をかすな!!!応えたら海へ引きずり込まれるぞ!!!悪霊は道連れを求めてる!!!」

「……この船に…誰が乗ってるっていうの………?」

「フン、敵なら斬るまでだ。」

「いるぞ、なにか。」

ヨホホホ〜、と不気味な唄をずっと歌い続けている何か。船をじっ、と見ると…人影が出てきた。

「…………ビンクスの酒を…♪届けに…ゆくよ……♪」

浮かび上がったのは、アフロを被っているガイコツだった。しかも動いて歌ってるだけじゃなく、カップを持って何か飲んでいるようにも見えたし。

「………よし!!行くぞ!!!」

「…行かないよ!!!?」

「何でだよ。」

早速、というように私を引っ張ってゴースト船に乗り込もうとしたルフィ。ウソップやチョッパーほど凄いリアクションを取るほどじゃないけど、私だって怖いのは無理だ。しかし放っておけばルフィは一人でも行って、あろうことかあのガイコツまで連れてきそうな勢いなのだ。ゾロの提案でクジで2人、ルフィに付いていく人を決めたわけだが…
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