第59章 新しい仲間と船と
「まだあるだろ。」
「…ひぇっ、何でバレた…」
「おい、全部話しとけ。後になって面倒になるのはゴメンだぞ。」
「おいマリモ、言い方があんだろうが!!」
ルフィの怖いところは変に鋭いところだよね。ゾロの言っていることも一理ある。別にもう隠すこともないだろうし、逆に知っていた方がいいかもと思いポケットから手配書を出す。
「…………え、」
「はぁ!!!?」
「……えへへ、3億近くいっちゃった…」
2億9000万…ポリポリ、と頭をかいて精一杯笑う。船長であるルフィから次に懸賞金が高かったゾロでさえも1億だというのに、ルフィと対して差がないことに少しだけ罪悪感を覚える。でも、これで異世界人というのがどれだけ重要視されるのかということが伝わっただろう。
「でも、この能力が使えるようになったら、めっちゃ強くなるってことだよね!…私、もっとみんなの役に立てるように頑張るね。」
「……分かった、もうないな?本当だな?」
「ない、ないよ大丈夫。」
「よし!!!」
ルフィが真面目に聞いてきたので、真面目に返す。そうすると、やっといつもの笑顔を見せてくれた。みんなも納得した様な表情をしていて、やっぱりもっと早めに話しとくべきだったかなぁ…なんて思った。それからは技の説明や回復能力があることなど詳しく説明して、宴の再開となった。
サニー号探検も終わり、特に何も問題もなく気候も安定して平和な航海をしていた。私は展望台で昼寝をしているゾロと一緒に外を眺めていた。すると、海に何か浮いてるのを見つけた。直ぐ様下へと繋がってるスピーカーでみんなに伝える。