第59章 新しい仲間と船と
「何?なまえ。」
「何かあんのか?」
「あー…いや、」
「話すって約束だろ。」
何だ何だ、とみんなが私を注目し始める。ルフィはもう逃してくれなさそうな顔をしているし。でも、話すにはいい時期なのかもしれない。お酒も持ってるし、テンションも上がってるし、そんなに深刻そうに話さなければいいだろう。
「分かった、話す。ちょっと、タイミング的にはどうかと思うんだけど…みんな楽にしてていいから、聞いてくれる?」
ポツポツと話し始めた。異世界人だということ、最初はここで起こることが分かっていたこと、実はルフィの妹だけどそんな年齢じゃないこと、ペンダントのこと、青キジが言ってたこと。みんなは興味深そうに聞いてくれていた。なるべく深刻にならないように、ちょっと困ったように笑いながら…でもみんなは真剣な顔をしていたけど。
「……黙っててごめんね。」
「ちょ、待て待て待て!!一気に色々言うなおめェ。」
「ごめん。」
「いや別に謝ってほしいわけじゃなくてだな…」
深々と頭を下げれば、ウソップとサンジが慌ててそう言ってくれた。うん、やっぱりうちの仲間達は優しい。ただ、ナミやゾロは呆れたようにため息をついた。
「あんたねぇ……そんなことをずっと隠してたの?」
「そんなことって…まぁ、ちょっと思わせぶりなことをしちゃってたことは謝るけど…」
「そういうことを言ってんじゃないわよ!!ロビンのこともあるし、私達みんな賞金首になっちゃったし…もうそんな追ってとかの問題を気にしなくてもいいのよ。」
「うん。ごめん。」
「だから………もう、ルフィもなんか言ってやってよ。」
えぇ…謝っちゃいけないとかそういうこと?ナミが本格的に頭を抱え始めてルフィに助けを求めた。ルフィはずっと黙って聞いていたから、どんな反応をするか怖いところではあるが…