第59章 新しい仲間と船と
「ムダだ!!こっからおれ達本気で逃げるからな!!!またどっかで会おう!!!アイスのおっさーん!!!船の名前貰ったぞ!!!いい名前ありがとう!!!みんな色々ありがとうーーー!!!おれ達行くからよーーーっ!!!」
ルフィの本気で逃げる発言に腹を立てたガープが、今度は特大の砲弾を用意し始めた。大きすぎて、逆にどこから用意していたのかって疑うほど大きな鉄球であった。
「「「おわーーーーー!!!特大鉄球!!!死ぬ〜!!!」」」
サニー号を余裕で潰せるほどの大きさで、前か後ろかに下がらないとよけきれない。本当に大丈夫なのか、フランキー。さすがに焦ってきて冷や汗が伝った時、
「“風来(クー・ド)バースト”!!!」
そう、船が飛んだのだ。余裕で鉄球を避け、さっき言ってた通りウォーターセブンが小さくなっていく。空飛ぶ船なんて…メリー以外聞いたことがない。
「コーラ樽3つも消費しちまうが1kg飛べる!!お前らの乗ってきたG・メリー号にできてこの船にできねェ事は何一つない!!全てにおいて上回る!!だが!!あの船の勇敢な魂は!!このサウザンドサニー号が継いで行く!!!破損したらおれが完璧に直してやる!!!船や兵器の事は何でもおれを頼れ!!!今日からコイツが!!お前らの船だ!!!」
「「「「「おおォーーーっ!!!」」」」」
見事サニーのおかげで逃げることができた私達。みんな1つお酒を持ち、宴の準備する。色々あったなぁ…メリーが乗れないと聞いてから、誘拐事件、大喧嘩、エニエス・ロビー襲撃、ロビン救出…今回も何も役に立てなかったけど…
「ほんじゃあらためて……!!帰ってきたロビンとウソップ!!そして新しい仲間、フランキーと“サウザンドサニー号”に!!乾盃だァア!!!行くぞ次は!!“魚人島”!!!!」
主にウソップに向かってみんな乾杯をする。本当に、どうなることかと思ったけど欠けることなくウォーターセブンを出航できてよかった。同時に揃った、ということは私もそろそろ話をしなければいけないということだ。
「……んじゃ、全員揃ったから…なまえ。」
「……え、今?」
「じゃねェと話さねェだろ。」
せっかく盛り上がってきたところだというのに。確かにそろそろ話さないと、とは思ったよ?けどタイミングってものがあるでしょうよ。