第58章 再会
「夢に見た鍵つき冷蔵庫があった〜〜!!巨大オーブンまで!!フランキー、ありがとうこの船サイコーだぜ!!」
「なァアイスのおっさん、フランキーどこだ!?礼もいいてェのにっ!!」
キッチンの方からたいそう喜んだサンジの声が聞こえる。色々とキッチンの方にも設備が整ってるらしい、あとで見に行こう。
「もうお前らに会う気はねェらしい。麦わら、あいつを“船大工”として誘う気なのか?」
「うん!!よくわかったな!!おれあいつに決めたんだ、船大工!!」
「それを察した様だ。」
「イヤって事か…?」
「その逆だ。面と向かって誘われたら、断る自信がねェのさ…だから身を隠した。ンマーおそらく本心は…おめェらと海へ出てェのさ……!!今まで大切に暖めてきたこの“夢の船”を託す事で充分わかるだろ。フランキーはおめェらの事を心底気に入っちまったんだ。だがあいつはずっとこの島にいなきゃならねェって“義務”を自分に課してる。」
「義務?」
「おれに言わせりゃすでにバカバカしい執着だ。お前らがもし…本当にあいつを連れてく気があるんなら、手段を選ぶな。力尽くで連れてけ。それがあいつを解放できる唯一の手段だ。」
「ムリヤリ?そんなんでいいのか!?」