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異世界人の冒険

第58章 再会


「んま!!船は得したんだからいいじゃねェかっ!!」

「ルフィ……反省しなよ?」

「船に豪華な家具入れようと思ったのに…」

「ふふふ…掘り出し物を探しに行きましょ。」

何はともあれ、船が完成されるまで5日かかるということだったので、5日間は自由にさせてもらうことにする。最初はナミとロビンについていき、服を調達することに時間を使っていたが…途中からウソップを探すようになっていた。別に会って仲間に誘うとかは全く考えてない。だけど、5日後船が完成したら私達は出港する、そのことだけでも伝えたい。

「おぉ、なまえちゃん。」

「サンジ。うわ、凄い食材の量だね。」

「こんだけ買っても足りなくなるんだもんなぁ…」

宛もなくフラフラと歩いていたら、前から大きな台車を引っ張って歩いているサンジと出会った。中身はもちろん食材である。前に冷蔵庫、保存食全部の食べ物をルフィが食べたせいで みんな死にかけたことがある。もうあんな辛い目に合いたくない。

「………?ん?なまえちゃん、あれは、」

「何?………あ、」

サンジが指した方向を見ると、海岸で何やら一人芝居をしているウソップを見つけた。私とサンジはウソップにバレないように隠れながらその様子を見る。

「何ィ!?ルフィ…!!今更このおれに戻れって?まったくおめェらしょうがねェな!!おれがいねェと何もできねェんだからよ!!そこまで言うなら…いいぜ!!一味に戻ってやっても!!!うん………あえて向こうから言わせるのがベストだな。これがパターン23で…おうチョッパー今日はいい天気だ、釣りでもしようぜ!おいルフィ、おめーもどうだ?これもいい。何事もなかったかの様にすんなり溶け込む大作戦。あるいは………『おれはエルバフへ向かう事に決めた!』『え〜!?行かないでくれよー』『行くなよー』『冗談さ!!お前らの気持ちはわかってる!!』『戻ってきてくれるのかウソップ〜』『がははは、当たり前だバカヤロー!!』まったく、おめーらおれのこと大好きだなー、」

「何やってんだあのアホは…」

「………さぁ…」

とりあえず、ウソップの一味へ戻りたいという意思は汲み取れた。しかし…一度一味を抜けたからには、あまり言いたくないけど、そんな感じに戻ることはゾロが許さないだろう。ちゃんと、謝るまで………
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