第58章 再会
「何にしてもよかった…おれ達ァともかく…あいつらこの先逃人生じゃ可哀想だもんな。」
「んー…でも、私達の事はめっちゃ書かれてるよ。世界政府に『宣戦布告』、島が燃えた事まで私達の仕業にされてる。」
島が燃えたのはバスターコールをかけたせいでしょうが。でもバスターコールもかけて逃げ切られたってなったら、政府も顔が立たないから私達に責任を押し付けたってところだろう。
「こりゃまた懸賞金が上がりそうだな。」
「お!!おれも賞金首になれるかな!!」
「まァ可能性はなくもねェが、大変なのはおれだよ…“巨星現る”だ。」
「何で喜んでんの!?あんた達バカか!!」
そういえば青キジが懸賞金がどうたらとか言ってたな…まさか私も賞金首になってたりして。でも私何も……いや、異世界人だからって危険視されてるって言ってたっけ。
「………そういえばルフィ、フランキーが私達の新しい船作ってくれるって言ったっけ?」
「え?えーーーー!!?フランキーが船造ってくれてんのかァ!!?」
「そうか、お前寝てたもんな。」
「やったーーーーー!!!よかった!!!何だあいついい奴じゃねェか!?」
「どんなもんか楽しみだな。」
ルフィに新しい船についてのいきさつを話していないことに気づき説明をする。ルフィはとても喜んでくれてこれで正式に船を貰えるととなった。
「じゃ!その間ゆっくりお買い物でもしますか!…………あれ?」
「どうしたの?」
「………ここにあった1億ベリーは!?」
「ああ…宴の時によ…肉やら酒やら買うのにやった!!」
「やった!?私達のお金よ!!?」
「おれ達の宴会だったじゃねェか。」
「もうほんのちょっとしか残ってないじゃないのよ!!!」
「だろうなー、最後にゃ町中の奴らがいっぱい集まってきて楽しかったな〜、あははは、」
あー…あー…ルフィは気づいてないな、ナミが段々と険悪になっていってるのが。いやでもこれは私も怒るかもしれない。1億あれば好きな服をいっぱい買えたのに…贅沢できたのに。