第58章 再会
「ほら、あんたの分。」
「わーい!!水水肉美味しかったんだよねぇ〜〜!!」
プールから出て、サンジから貰ったお肉を受け取ったらしいナミが渡してくれた。ビーチチェアを開き、座って食べる。すると、町の入り口からフランキー一家、ガレーラカンパニー、と集まってきた。
「ギャーーー!!ハレンチ娘、てめェー!!!」
「ここプールよ、おにーさん。」
私達を見て真っ赤になったパウリー。プールなんだから水着くらい着させてくれよ。結局大勢集まってきちゃって…これはもうやるしかないな。
「よーし!!宴だァ!!!」
社員プールがあっという間に人で埋まった。仲間がどこにいるか分からないくらい人がいる。でも、宴が始まって何分かでみんなの輪から抜けていくロビンを見つけた。
「ロービンっ!!!」
「なまえ…」
「楽しんでる?」
「えぇ……お陰様で。」
一緒に輪の外へ外れていく。別にロビンがどっか行っちゃうとかそういう心配をしているわけじゃない。…ん、待って今、
「名前……」
「ふふ……」
「ロビ〜〜ン!!」
名前で呼んでくれた!!これって、本当の仲間だってロビンが認めてくれたって思ってもいいよね?嬉しくて思わず抱きついちゃった。その時…
「そのまま聞け…ニコ・ロビン。」
楽しかった雰囲気が嘘のようにどこかへいってしまった。背中がひやっと寒くなり、ロビンから静かに離れる。青キジだ…助けを呼ぼうかと不安でロビンを見ると、ふるふる、と首を横に振ってロビン否定をする。
「なぜいつもの様に逃げ出さなかった。お前一人なら『CP9』からも逃げ出せた筈だ。」
「…………今までとは違うと言ったでしょう?彼らを見殺しになんてできなかった…」
「ロビン…」
何となく怖くなってロビンの服を掴む。助けは呼ばなくて大丈夫だ、と言っているけど…攻撃してこない保証がない。前科あるしな…