第55章 叫び
「ハハ…!!泣く程不幸だったか。20年前…お前の首に賞金を懸けたのはおれの親父だ!!!ワハハハ!!!世界平和の為にな!!!そして20年たった今……!!息子のおれがそのたった一人の生き残りを狩り…!!オハラの戦いは幕を閉じる!!オハラは敗けたんだ!!!」
「まだ私が生きてる!!!!」
「そのお前が死ぬんだろうがよ!!!!」
ロビンは死なせない、門はルフィ達が来るまで絶対に何としても通らせない。そう決心した時、後ろの塔が爆発をした。
「カ……カティ・フラム!!!地雷か……!!!なぜあいつがここに!!?ハァ…あァ…ワハハ!!!だがかかった!!バカめ!!!あのバカかかった!!!」
さっき長官が言っていた地雷だ。見事フランキーがもうすぐそこまで来てたのだ。フランキーは仲間じゃないけど…でもきっとフランキーがここまでこれるようにみんなが協力してくれたのだろう。
「こりゃいけねェ!!万全を期していてよかった!!急ぐぞ!!!来い!!!」
フランキーが来てる。海に落ちてしまったけど、多分絶対に来る。門へ走り出した長官、追いかける私。門さえくぐらせなければいいんだ。
「おい、何だ邪魔だ!!!」
「ここは通らせない。ロビンは必ず私達が助ける!!!」
「てめェ……もう一度くらいてェか!!?」
門の真ん中にたって長官の突進を押し切る。私は通ってもいい、だけどロビンは駄目だ。ルフィ達はロビンを救う為にここまで来たんだから、私も麦わらの一味だからロビンを助けるんだ。弾き飛ばされて門をくぐってしまったが…体を持ち上げると、長官が炎を纏って倒れていた。
「何だァ!!?何者だ!!?」
「橋には誰もいないぞ!!!」
「いないハズはない、どこかに隠れてるんだ!!!」
「探せーーーっ!!!」
後ろで整列していた海兵達が音を聞きつけて集まってきた。その海兵達もどこかからの攻撃で燃えて倒れる。
「うおい!!!何やってんだてめェら、揃いも揃って!!!」
「しかし長官、敵が確認できません!!!」
これ、遠くから攻撃しているんじゃないか。そうなるとかなりの狙撃の腕が必要になるが…うちの仲間に一人だけ百発百中できるほどの腕前の狙撃手がいる。ロビンもそれに気づいたようで。