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異世界人の冒険

第55章 叫び


「ハァ…ハァ…あ、よ……!!よし!!!よくやった!!!あいつらが渡って来る前に“正義の門”へ……!!!来い!!!ニコ・ロビン!!!異世界人もだ!!!誰かカティ・フラムを連行しろ!!フン……!!取るに足らんあんな海賊………!!こっちにゃ暗殺集団CP9がいるんだ!!!兵器復活をもくろんだ学者の島の生き残り『ニコ・ロビン』と、その兵器の設計図を受け継いだ男『カティ・フラム』。そして世界をも滅ぼす世界兵器そのものの『異世界人』、この大権力を握るチャンスをみすみす逃してたまるか!!!ぬおっ!!!カティ・フラム!!!」

せっかくのいい雰囲気だったのに邪魔しやがって。ロビンが長官に掴まれてしまった。汚い手で触るな、という意味で突進しようとした時フランキーが立ち上がった。そしてどっかからか出した紙を長官に見せる。

「それは…お前まさか……!!!古代兵器プルトンの設計図!!?」

「……本物だ。信じるか?ルッチ…カク…お前らわかるよな。」

元船大工の二人はフランキーの持ってる紙を見て顔色を変えた。これ、本当にプルトンの設計図…ずっと持ってたんだ。

「まさかとは思うたが………貴様、それを自分の体の中に隠し持っておったのか。」

「ほ…本物か!?本物なのか!?よこせ!!!そいつをよこせ!!おれの念願の設計図!!!」

「ニコ・ロビン。お前が世間の噂通り、兵器を悪用しようとする『悪魔』じゃねェとわかった…何もウォーターセブンの船大工が代々受け継いできたものは“兵器の造り方”なんかじゃねェんだ!!!なァスパンダ……トムさんやアイスバーグが命懸けで守ってきたものは、もし…!!古代兵器がお前みてェなバカの手に渡り暴れ出した時…もう一つの兵器を生み出しその独走を阻止してくれるという“設計者の願い”だ!!!…………!!ニコ・ロビンを利用できれば確かに兵器を呼び起こせる!!危険な女だ、だがこいつにはその身を守ってくれる仲間がいる!!!だからおれァ“賭け”をする。おれが今この状況で“設計者”の想いをくんでやれる方法があるとすりゃあ一つだ。」

「くだぐだ言ってねェで早く渡せ!!!それはおれのもんだ!!」

フランキーの前置きでイライラした長官がそう叫んだ途端、フランキーはその設計図に思いっきり火を吹き付けた。いいのか、師匠から受け継げられてきた大事な設計図なんじゃないのか…
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