• テキストサイズ

異世界人の冒険

第55章 叫び


「新兵器巨大パチンコ、名を“カブト”。その威力とくと見よ!!!必殺…“火の鳥星(ファイアバードスター)”!!!」

「正気か貴様らァ!!!全世界を敵に回して生きてられると思うなよォ!!!!」

「望むところだァーーーーーーーーーっ!!!!」

世界政府に宣戦布告した我らが船長ルフィ。自動的に仲間である私達も命を狙われるということになるけど、でもそれは海賊になった時点で覚悟していたことで。ふっ、と笑いが漏れてしまう。ルフィらしいや。ロビンを見ると、さっきまで堪えていた涙が流れていた。

「ロビン!!!まだお前の口から聞いてねェ。『生きたい』と言えェ!!!!」

ロビンは20年間、世界政府に追われながら生きてきた。きっとさっきの長官やCP9が言っていたようなことをずっと言われ続けてきたんだろう。もちろん生きちゃいけないような存在、とも。

「ロビン……望んでもいいの。もう、いいんだよ。」

「………っ、」

ポロポロと出てくる涙。ずっと頑張ってきた、ずっと多分言ってはいけなかったから我慢してきた言葉。ルフィを信じて、私達を信じて。そういう想いでロビンを見る。

「生ぎたいっ!!!!…!!!私も一緒に海へ連れてって!!!」

「うおーーーーん、おめェら好きだー、チキショ〜〜〜〜!!!」

何で当事者でもなんでもないフランキーが泣くの。泣いてる2人を見てると、こっちまでつられ泣きしそうだからやめてほしい。その時、裁判所から司法の塔へ繋がる橋が動き出した。

「ぎゃあああ、来んなー!!!」

「行くぞ!!!!」

みんなが戦闘体制に入った時、せっかく降りかけてた橋が途中で止まってしまった。裁判所当たりから大きな爆発が起こったので多分それのせいだろう。
/ 1013ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp