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異世界人の冒険

第55章 叫び


「『バスターコール』をかければこのエニエス・ロビーと一緒に、あなた達も消し飛ぶわよ…!!!」

「何をバカな!!味方の攻撃で消されてたまるかっ!!何言ってんだをてめェはァ!!!」

「20年前……私から全てを奪い、大勢の人達の人生を狂わせた………たった一度の攻撃が『バスターコール』…!!!その攻撃が……やっと出会えた気を許せる仲間達に向けられた。私があなた達と一緒にいたいと望めば望む程、私の運命があなた達に牙をむく!!!私には海をどこまで進んでも振りはらえない巨大な敵がいる!!!私の敵は…“世界”とその“闇”だから!!!………!!青キジの時も!!今回の事も…!!もう二度もあなた達を巻き込んだ…!!!これが永遠に続けばどんなに気のいいあなた達だって……!!いつか重荷に思う!!!!いつか私を裏切って捨てるに決まってる!!!それが一番恐いの!!!……だから助けに来て欲しくもなかった!!!いつか落とす命なら、私は今ここで死にたい!!!」

そういうことだったのか。私はただロビンが、私達がロビンを捕まえに来るから迷惑になるからっていう理由だけだと思ってた。捨てる、か…そんなの考えたことなかったな。多分ロビンはこの20年間ずっと捨てられる前に自分から逃げて生きてきたんだろうな。

「ワハハハハハハハ!!成程なァ……まさに正論だ!!そりゃそうだ、!お前をかかえて邪魔だと思わねェバカはいねーよ!!ワハハハハ!!あの象徴(バッヂ)を見ろ、海賊共ォーーーーーーー!!!あのマークは四つの海と“偉大なる航路(グランドライン)”にある170国以上の加盟国の“結束”を示すもの……!!!これが世界だ!!!!盾突くにはお前らがどれ程ちっぽけな存在だかわかったか!!!この女がどれ程巨大な組織に追われて来たかわかったかァ!!!」

うちの世界でもそういう風な組織があるんだけど、それら全てから狙われてるなんて…敵が巨大だってことは確かに分かった。でも、それでルフィ達が納得して帰るかといったら…NOだろうな。

「ロビンの敵はよくわかった!そげキング。」

「ん。」

「あの旗撃ち抜け。」

「了解!!」

ん、と疑問に思った時にはもう遅かった。ルフィがなんの戸惑いもなくそげキングに旗を撃ち抜けっていうもんだから、びっくりしたのがちょっと遅くなっただけだ。
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