第54章 司法の塔
…青キジが伝えたのか。ついにバレてしまったか…ごめんシャンクス、とうとう政府にも存在がバレてしまいました。でも、私を政府に送ってどうするんだろう…
「では衛兵!!この3人を鎖でつないでおけ!!ニコ・ロビンの“海楼石の錠”は決して外すなよ。カティ・フラムは『インペルダウン』へ、ニコ・ロビンと異世界人は『海軍本部』へ。護送船の準備が出来次第“正義の門”をくぐり出航する!!!『CP9』は己々部屋へ一旦戻り一息入れておけ。この一件で我々『CP9』に与えられる地位がとんでもねェものになる事を祝して船で一杯やろうじゃねェか!!」
「祝杯という気分でもないですね。地位や権力に興味がないので…」
「何ィ!?」
「我々の正義は『世界政府』に既存する。『政府』があなたを『CP9』の司令官と認める限り、その任務を完璧に全うするまで!!何もあなたの思想に賛同する必要もない。」
「正論だが…じゃあお前らの求めるものは何だ!!?」
「“血”ですかね。ここにいると…“殺し”さえ正当化される。」
怖…これじゃ海賊と何も違わないじゃん。殺しが許される正義って何よ。床に倒れてる2人は無理やり立たされ、私達はさっきの部屋から少し離れたところで鎖に繋がれてしまった。
「おめェ幸せだよ……助けに来ねェってフツー…いや別にウチの子分が迎えに来ねェからってひがんでんじゃねェのよ?」
「フランキー一家…ルフィ達の列車、なんか賑やかだったからもしかしたら来てるかもよ?」
「んなバカな……つーかおめェ、異世界人ってのは本当か?」
バカなって言われてもな。確かにウォーターセブンでは散々なことしてくれたし、敵ではあるんだけど…ルフィならそんなこと関係なく同士として迎え入れる気がするのだ。そしてやっぱり聞いてきたか…
「まぁ…本当だよ。」
「まさかあなたの氷の力って…」
「うん、そう。でも私、青キジに石を取られちゃったから…あのネックレスがないと、私能力が使えないの。」
この二人にはいいか、と思った。仲間には黙ってほしい、と最後に付け足して。ロビンも仲間だけど、一緒にいる期間が少ないから…隠してた事、怒られてしまう。