第54章 司法の塔
「…………どうしたニコ・ロビン。立ち止まるな。」
「………ロビン?どうしたの?」
ロビンが立ち止まって後ろを振り返った。何か聞こえたのだろうか。…まさか、ルフィ達が辿り着いたとか?そんなに早いわけないか。
裁判所最上階まで連れて来られてしまった。そこに長官、という人がいるんだろか。CP9がまず中へ入っていき、しばらくして私達は呼ばれた。私、浮いてないだろうか。
「フフフ………ワハハハハハハ!!!最高の気分だ……!!!8年前のあの事故で………よく生きていられたもんだ…!!カティ・フラム。そして世界が危険視し、追い求め続けた女ニコ・ロビン。世間の人間達は今日の日の我々の働きがどれ程尊く偉大な仕事であったかを知らん。それが知れるのは事実上まだ数年先の話になるだろうな。おれに言わせりゃ今の政府のジジイ共の正義は生ぬるい!!犠牲を出さねば目的は果たせねェ。こちとら全人類の平和の為に働いてやってんだぜ!!!そのおれ達の邪魔をする愚か共は、大きな平和への犠牲として殺してよし!!!おれ達がよこせと言う物すら大人しくよこさねェ魚人も、正義の謀反者として殺されて当然だァ!!!」
「…………!!!トムさんが命を賭けて設計図を守ったのは、てめェみたいなバカがいるからだろうがァ!!!!」
「ぎいゃあああああ!!!」
両手プラス鎖でガチガチに縛られてるのに、フランキーが長官に本気で噛みにいった。この長官みるからに弱そうな癖してこんな偉そうな立場にいるもんね、何かムカつく。
「た…!!!ただだっ!!助けろお前らァーーっ!!!」
「よよいっ!!!了解!!!」
山姥みたいな髪の男の人がフランキーを止めに入った。そのまま引き千切られればよかったのに。そのままフランキーはねじ伏せられてしまった。そして長官に踏みつけられてしまう。