第54章 司法の塔
「……っ、」
角の人がドアを締める前になんとか変な空間に入り込んだ。後ろでサンジが私を呼ぶ声が聞こえた。でも、こうでもしないと私はロビンを救えない気がしたのだ。この能力便利だな…本当に第1車両に出てきた。
「……、副船長さんどうして!」
「………へへ、そのまま帰ったら…ルフィに怒られちゃう。」
私はフランキーと一緒に、手錠を付けられてしまった。ロビンもきっと、海楼石の手錠をつけられたんだろう。これで、ロビンは一人じゃない。それでいい…よね、ルフィはどっちにしろ追いかけてくるわけだから大丈夫だよね…
「生きてる?オ…本当かそりゃあ!!!」
「うん……ナミが直接話をしたって言ってたよ。」
「バカバーグの野郎…そうか、おれァ殺されたと聞かされて………!!よかった、そうか生きてたか。」
こんな状態なのにこうやって話してる私達凄いと思う。でも、本当に到着するまで怯えてんのは嫌だし、ルフィ達が来てくれるって分かってるだけいいよね。
「知り合い?」
「まァ…なんつーか、昔ちょっとな。」
町の裏の顔であるフランキーも、人気者であるアイスバーグさんの安否が心配なのかと少し驚いてしまった。昔何かあったのか?まぁその辺は興味ないからいいか…
「『CP9』は殺したつもりなんじゃないかしら………黙っておいた方がいいわよ。」
「…………そういうの親切って言うんじゃねェの?…………しかしまァ『兵器』の設計図を持つおれと…存在する『兵器』を呼び起こせるお前と…これで政府はまんまと『古代兵器復活』への二つの鍵を手に入れたわけだ。そして実際にその“力”がこの世に出現した時、当然政府は海賊達の時代を終わらせ…その後持て余した軍事力は世界を揺るがし破滅させる。それくらいの脅威ある代物だ、『古代兵器』は。ウチの師匠が設計図を守る為に命をはったのは、そんなくだらん未来の為じゃねェ。おれはこのまま捕まる気はねェぞ。」