第53章 海列車
「そうだとも、この列車内で今サンジ君とフランキーというチンピラが暴れてる。私達はそのスキをついてここへ来た。」
「あ、因みにね…ルフィ達も何かもう一つの海列車に乗って追いかけて来てるみたい。結構、大人数で…」
「窓の外からこの車両に来る時覗いたんだが…後ろの車両にいる4人組、正直やばい奴らだ。サンジ君達がぶつかる前に君を救出できればそれに越した事はないのだ!!さァ逃げよう、私達と共に!!コレが君の分の“オクトパクツ”だ!!両手両足にはめれば窓から出て海列車の外版にはりつける。」
「…待って!!」
これまで私達の説明を無言で聞いていたロビンがストップをかけた。まぁ…そうだよね。自分ではきっともう私達は無事にあの島を出てる頃だって思ってただろうし。わざわざこんな危ないところへ行く列車になんか乗ってるとは思ってなかっただろうな。
「どうしてそんな事に…!!?私はあなた達にはっきりとお別れを言った筈よ!!?私はもう二度と一味には戻らない!!!」
「ロビン…」
「そう君が言いはる理由も全て彼らは知っている!!造船所のアイスのおっさんが全て明らかにしたそうだ。」
「………え、あの人は無事だったの……!?……いいえ!それでも私はあなた達の許(もと)へは…」
ルフィと同じようにアイスのおっさんって言うのやめない?というか、正直いうと私達はロビンの言い分に納得はしてないし、一味から抜けるときはルフィを通して貰わないと。
「ロビン、あのね…」
「何をゴチャゴチャと……まだわからねェのか!?お前が心配する程あいつらヤワじゃねェんだ!!!そんなくだらねェかけ引きに乗る前に、本当は一番に話してほしかったんだ!!!仲間の犠牲の上に生かされて、あいつらが喜ぶとでも思ってんのか!!?お前が一味を抜けた理由を知ったあいつらは、地獄の底でも追いかけてお前の敵をぶちのめすぞ!!!お前はまだルフィって男をわかってねェんだ!!!」