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異世界人の冒険

第53章 海列車


「え、何?」

「上に敵がいる。譲ちゃんは行くのはやめとけ。お前らは横からニコ・ロビンのところへ迎え。」

なるほど、車両を避けて上から来ると踏んでいたのか敵は。3両車目の敵はそこそこ頭が切れるヤツらしい。でも…

「横から行けって何?この豪雨の中窓枠使って行けと?」

「待ってくれ、それならば私にいい考えがある。」

そう言って出してきたのはいつぞやかでみたことあるようなグッズであった。確か空島に行った時に方舟にへばりついてた奴だったよね。とりあえず第3車両の敵はフランキーに任せることにした。ロビンのところ行ってもお前誰?ってなるもんね。

「…………ここ、CP9のいる列車だ…」

「どうやらロビン君は第1車両にいるらしいな。見つからないようにしてくれたまえよ。」

「君もね。」

窓に近づかないようにそろそろとタコで横をはっていく。いや、これ絵図ヤバイんだろうな…あんまり考えたくないわ。それにロビンは私達が行っても戻るって言ってくれるだろうか。それが心配なんだよなぁ…

「………あ、ロビンがいる!」

「よし、開けてもらおう。」

バレないように慎重にはっていった第2車両を通り、一番前へ。そこには広い席に1人で座るロビンがいた。海楼石もはめられてないってことを考えると、ロビンが自ら逃げ出さないってことを言われてるような感じがする。まぁ…聞いたところ実際そうだったわけだけど。

コンコン…

控えめに窓をノックすると、とても驚いたロビンが慌てて窓を空けてくれた。まぁそりゃ大嵐の外から人が尋ねてくるなんて夢にも思わなかっただろうしね。とにかくも入れてくれて助かった。

「どういう事!?なぜあなた達がここに!?どうやって乗り込んだの!?」

「初めまして、私は狙撃の王様“そげキング”だ!!色々話すと長くなるが、君を助けに来た!!」

「………えっと、ふざけてるようで彼はふざけてないの。私達はCP9に海賊として捕まっちゃってて…元々この海列車に乗ってたんだよ。で、ロビンが乗ってるって知ってたサンジも一緒にこの列車に乗ってる。」

さて、どうしよう。私達の説得だけでロビンを連れ戻せるだろうか。命を投げうってまで私達を助けようとしてくれてるその意思は簡単には揺るがすことが難しそうではある。
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