第53章 海列車
「うわ!!くらった!!!」
「ん??」
「いて…」
え、待ってよ。銃弾食らって痛いって何や。ルフィじゃないんだから、銃弾食らって無事でいられるなんて…体鋼か??
「うわああああああ、何で銃(ピストル)が効かねェんだ!!?」
フランキーは撃たれながら椅子を片手で持ち上げ役人に投げた。そのまま役人は下敷きになり、あっという間にやっつけてしまった。
「おいお前一体何なんだ!!!」
「あ?ああ、おれは『改造人間(サイボーグ)』なのよ…」
「サイボーグ!!?」
「体内に鋼鉄や兵器が仕込んである。撃たれりゃ多少痛ェし、血が出る事もあるが…まァ効きゃしねェ。」
サイボーグ人間…凄い、だから腕伸びた時に鎖が見えたんだ。あれは幻でも何でもなくて、本当に体の中に鎖があるだってことなんだよね。
「……初めて見た…」
「……………そんな事があんのか…世界は広いな。」
「すげーー!!」
「いだーーーーッ!!!何してんだてめェ!!!」
そげキングがフランキーの背中にどこから出した針でぶっさした。結構遠慮しないんだな…というか、とても痛そうにしてたし。どゆこと?
「え!針くらい効かねェんじゃ。」
「このボケ!!おっそろしい実験コーナー始めやがって。じゃ先に言っとくが背中は違う!!!いいか!!この改造はおれ一人でやったからよ、後ろの面は手が届かなかったんだ!!前半分が“改造人間(サイボーグ)”だ!!じゃもう一つついでに教えてやる。おれはお腹が“冷え性”、なぜでしょう。」
「知らねェよ。」
1人で改造したの?凄くない?コイツ船大工じゃないだろ…唖然としてしまった。改造人間…どうして…多分そういうのに興味があったんだろうなぁ…
「腹にコーラを冷やす冷蔵庫がついてるからだ。」
「お!!そりゃいいな。」
「すげー!!暑い日最高だ。」
「……………ねぇ、早く次の車両に行こうよ。」
わいわい、と仲良く話すのは構わないけど…もう君達がさっき倒しちゃったからこの車両に敵はいないわけで。話してるなら早く次の車両に行って、ロビンを救出しないと。私の声でガビーン、とみんなが反応した。